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ジョセフ・ディアスVSジェイソン・ぺレス
NABF北米フェザー級タイトルマッチ(2016年3月26日)
(出典:WOWOW)
NABF北米はWBC傘下の地域タイトルです。このタイトルを保持していればWBCのランクが上がっていきます。
ジョセフ・ディアスは現在、WBCフェザー級10位。19戦全勝11KO、23歳のサウスポーです。オスカー・デラホーヤの「ゴールデンプロモーションズ」に属しいるホープです。
浜田剛史さんいわく「パンチは普通ですね」。
一方のジェイソン・ぺレスはミゲール・コットがプロモーターとして主催している「プロモーシオーネ・ミゲール・コット」の所属選手です。オーソドックススタイルの28歳。
25戦23勝16KO1敗1分、こちらもパンチ力は今一つのようです。
ディアスの左が見えない?ぺレス
ぺレスが速い左ジャブで好スタートを切りました。リズミカルなボクシングで効果的なボディブローを交えディアスをコントロールします。
2ラウンドもぺレスが前に出て手数でディアスにプレッシャーをかけますが、ディアスも果敢に応戦します。
明暗を分けたのはディアスの左ロングフックです。この回の後半からディアスの左フックをぺレスが何度も被弾し、後手に回ります。
速くて見えないのか、サウスポーが苦手なのか、ぺレスはこの左ロングフックを避けることが出来ません。軌道が見えにくいのかもしれませんね。
ディアスにもう少しパンチ力があったらダウンしていたでしょうね。
(この左は外から飛んでくるので軌道が見えにくいのかもしれません)
ぺレス、今度はボディが効いてくる
5ラウンドも序盤はぺレスの攻勢が目立つのですが、この回あたりからディアスの執拗なボディ攻撃が効いてきて、腰が引けてパンチに力がなくなってきます。
6ラウンドあたりから、このボディ攻撃でディアスは完全にペースを握りました。
何度も言いますが、ディアスにもう少しパンチ力があったら、このボディブローと左ロングフックでKOできたと思います。
ディアスが判定勝負に切り替える
7ラウンドに入るとディアスは足を使ってぺレスの攻勢を受け流し、ボディブローでぺレスを弱らせるだけで、カウンターをもらう危険性がある左ロングフックはほとんど打ちません。
10ラウンドはさすがにディアスもKOを意識して何度も左ロングフックをヒットさせていましたが、ぺレスはしぶといですね。相当ボディが効いているはずなのに最後まで気持ちが折れることはありませんでした。
私の採点では8ポイント差で、ディアスの判定勝ち。
公式ジャッジも大差の3-0(100ー91、99-91、98-92)でした。
ディアスはこの勝利でランキングをさらに上げてくるでしょうが、オスカル・バルデスに比べるとかなり見劣りしますね。
オスカル・バルデス ↓