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中谷潤人(MT)VSジェロール・ボレス(フィリピン)
52,5キ㎏契約8回戦(2018年1月20日)
(出典:日テレG+)
中谷は2016年のフライ級全日本新人王で、東日本新人王ではMVPを獲得しています。
13戦全勝10KO、20歳。日本ユースフライ級チャンピオン、日本フライ級7位、OPBF4位。
ボレスは12戦8勝5KO3敗1分け、22歳。
フィリピンフライ級10位、OPBFフライ級5位。
左ボディブロー一発
ボレスはフィリピンボクサーらしく、荒っぽく大振りのパンチを振り回してきます。
サウスポーの中谷は、右ジャブで距離を測ります。
ラウンド中盤には早くも左のカウンターがヒットします。
そして、右ジャブでボレスのガードが上がったところへ、渾身の左ストレートをボディに突き刺しました。
この一発でボレスはマットに倒れ悶絶。カウント10までに立ち上がることが出来ませんでした。
(右ジャブでガード上げさせぼデブローを叩き込みました)
中谷の圧勝。
この日は、ほぼS・フライ級のウエイトで戦っていますが、背の高い中谷ならバンタム級でも十分通用しそうです。
パンチ力があって、リーチが長くしかもサウスポー。将来が楽しみな逸材ですね。
千葉開(横浜光)VSブライアン・ロベターニャ(フィリピン)
バンタム級8回戦(2018年1月20日)
(出典:日テレG+)
千葉開は7戦全勝、24歳。OPBFバンタム級10位。
目が良くて、パンチ力のある未来の世界チャンピオン候補です。
ロベターニャは19戦12勝10KO4敗3分け、26歳。
OPBFs・バンタム級10位。
一瞬の油断が命取り
パンチ力のある選手は怖いですね。
ロベターニャの大きな右フックには、倒す力を十分持っていますが、千葉はこのパンチを完全に見切っていました。
3ラウンドに不用意にこのパンチをもらうまでは、完全に千葉がペースを握っていました。スピードもテクニックも圧倒的に千葉が上。
解説の浜田剛史さんも「3~4ラウンドには倒してくれるでしょう」と。
3ラウンドには大振りを繰り返すロベターニャはかなりスタミナを消耗しており、千葉が連打を畳みかければ、何時でも倒せそうな感じです。
しかし、好事魔多し。
終了間際の一瞬の隙をついて、ロベターニャの右フックが千葉の顎をとらえました。
(完全に見切っていた大振りの右フックが千葉をとらえる)
このパンチは効きました。千葉の体が泳ぎ、必死にロベターニャにしがみついて追撃を防ぎます。
しかし、1分の休憩ではダメージは抜けません。
4ラウンド、明らかにダメージの残る千葉に、またもやロベターニャの右オーバーハンドがヒットし、ついに千葉がダウン。
(またも同じパンチが千葉の顎をとらえました)
立ってきた千葉ですが、レフリーがカウントの途中で試合をストップしました。
ロベターニャはこのパンチしかありませんでした。
そして、目のいい千葉は完全に見切っていました。しかし、そこに過信があり、ガードが甘くなっていたのでしょう。
まさかまさかのTKO負けです。
初黒星を喫した千葉ですが、素質は申し分ありません。
再起を期待します。まだ十分世界は狙えますよ。
ふと、元WBC世界S・フライ級チャンピオンの川島敦志さんを思い出しました。