目次
東洋太平洋Sフライ級タイトルマッチ
井上拓真VSレネ・ダッケル(フィリピン)
1月8日の深夜にBSフジで、12月29日に地上波で放送されなかったアンダーカードを録画放送していました。
(出典:BSフジ)
井上の試合は残念ながらダイジェストでしたが、初回から結構アグレッシブなボクシングで、私が想像していたよりはるかに良かったと思います。
問題は集中力ですね。7ラウンドに、いいパンチを不用意のもらって、危ないシーンがありました。強靭な足腰でしのぎましたが、結構ダメージがありました。
(出典:BSフジ)このパンチは効きましたね
最終ラウンドの右ストレートカウンターは見事でした。その後のラッシュでストップしてもいい場面だったように思いましたが、まあ残り時間が少なかったので仕方がないかもしれません。アメリカなら止めていたでしょうね。
(出典:BSフジ)この右ストレートはタイミング抜群
日本フェザー級タイトルマッチ
細野悟VS下田昭文
(出典:BSフジ)
この試合がメインで放送されていました。
前半はオーソドックスとサウスポーの対戦なのかどうもかみ合わない感じで、もみ合いの多い退屈な試合展開でした。
まあ結果が分かっているので、見る方も真剣みにかけていましたからしょうがないです。
途中採点が出た後の6ラウンド以降も両者気合が空回りして、やっぱりクリーンヒットが少ない凡戦が続きます。
明暗を分けたのは、8ラウンドの下田のローブローによる減点ですね。8ラウンドと9ラウンドは下田の攻勢が目立ちましたから、いわゆる「もったいない」減点でした。
10ラウンドも下田の攻勢が目立ちましたが、不用意にもらった細野のパンチは効果的でした。
(出典:BSフジ)このバズーカでも倒せず
しかしバズーカは湿りましたね。下田はダウン寸前まで追い込まれたものの、本来なら打たれ弱い下田がKOされてもおかしくないほど、ジャストミートしたパンチなのにダウンすら奪えませんでした。
どちらもいっぱいいっぱいの試合で、これ以上の上積みは感じませんでした。
自分から攻めてダウン寸前まで追い込んだ八重樫と、ラッキーなパンチが当たってダウン寸前まで追い込んだ細野とでは雲泥の差があります。
細野は世界挑戦を望んでいるようですが、どうせ負けるならワシル・ロマチェンコと対戦して世界との差を痛感してほしいですね。
Sバンタム級10回戦
松本亮VSジャストニ・アウティダ(フィリピン)
(出典:BSフジ)
相手のアウティダは東洋太平洋バンタム級9位にランクされていますので、いわゆる観光ボクサーとはレベルが違います。
それにしても松本は若干防御が甘いですね。不用意なパンチをもらいすぎます。
おまけに右目の上をカットする不利な展開でスタートする羽目に。
しかし2ラウンドのダウンシーンはパワフルでした。左ボディブローから右ストレートのコンビネーションは威力がありました。
(出典:BSフジ)左ボディ、右ストレートは威力抜群でした
17戦全勝15KOは立派な戦績ですが、もう少し骨のある相手と対戦してほしいですね。
赤穂亮とか岩佐亮佑なんかいかがですか。いいカードだと思います。
Sライト級6回戦
井上浩樹VSアリフ・マウド(インドネシア)
(出典:BSフジ)
井上兄弟の従兄、井上浩樹はアマチュアの全国大会で5冠を達成しています。
「お手並み拝見」でしたが、相手があまりにも手応えなさ過ぎました。
体も一回り小さく、スピードもパワーも段違いでしたので、「これは楽勝やな」と始まった瞬間に思いました。
サウスポーの優位性を生かして、さてどこまで世界に通用するでしょうか。
ただ、あの打たれ弱そうな細いあごは気になりました。