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ファン・ルイス(ベネズエラ)VSフェルナンド・カルカモ(メキシコ)
ウェルター級8回戦(2016年11月26日)
(出典:WOWOW)
ファン・ルイスは17戦全勝10KO1NC、30歳。ホープと紹介するには少し歳をとっていますね。しかしボクシングはホープらしい生きのいいパンチを放っていました。元WBA中南米Sライト級チャンピオンです。
フェルナンド・カルカモは28戦21勝16KO7敗、26歳。
開始30秒で左ジャブから右ストレートがジャストミートし、早くもカルカモがダウンしました。
(ストレートは長くて威力があります)
辛うじて立ち上がったカルカモですが、ダメージは深刻です。よたよたのカルガモ状態です。
ルイスは距離を詰め、フックとアッパーで仕留めにかかりますが、ストレートほどは威力がなさそうな感じがしました。
結局、この回の終盤、ショートのストレートをカンターで決め、フィニッシュしました。
(ショートのストレートもうまい)
リーチが長くて、しかもパンチも戦績以上に威力がありますね。
まだ世界ランクに顔を出していませんが、30歳ですし、そろそろ骨のある相手との対戦が望まれます。
トレバー・マッカンビー(アメリカ)VSドノバン・ジョージ(アメリカ)
Lヘビー級8回戦
(出典:WOWOW)
マッカンビーはWBO世界Sミドル級7位。23戦全勝18KO、24歳です。
ジョージは33戦25勝22KO6敗2分け、32歳。アドニス・スティーブンソンと対戦し、12RにTKO負けした実績があります。
ジョー・小泉さんが「12ラウンドまで持ったということです」
と言うように、ジョージにとっては立派な実績といえるでしょう。
しかし、そんな「実績」もつジョージですが、なんと1ラウンドで倒されてしまいました。
パワフルなパンチを振り回すマッカンビーの右フックをまともに喰って、ジョージがあっけなくダウン。ほぼこの一発で決まったようなものですが、ジョージは何とか立ってきました。
(こん棒のような右フックでなぎ倒すようにダウンを奪います)
ここからのマッカンビーの追撃は圧巻でした。もうパワフルの一言。
結局ジョージは、マッカンビーの連打にさらされ、崩れるようにダウンし、レフリーがすぐにストップしました。
(もう滅多打ちです)
マッカンビーのボクシングは魅力的ですね。スタミナに不安は感じますが、間違いなく楽しみなホープです。
この日はLヘビー級でしたが、かなり太目な感じがしましたので、私はSミドル級で世界を目指すことを勧めますね。
コンスタンチン・ポノマレフ(ロシア)VSシルベリオ・オルティス(メキシコ)
ウェルター級8回戦
(出典:WOWOW)
ポノマレフは30戦全勝13KO、24歳。IBF5位をはじめ、各団体のランキングに顔を出しています。
コンスタンチンといえば、コンスタンチン・チューを思い出しますね。
オルティスは53戦35勝17KO18敗、33歳の大ベテランです。
ポノマレフは身長178㎝、リーチ183㎝。ウェルター級としては恵まれた体形をしています。
豊富な手数で初回からオルティスを圧倒します。ボディブローもうまいですね。
フィジカルの強さでオルティスを押しまくります。
左ガードが少し甘いのが気になりますが、よくまとまった完成度の高いボクサーですね。
戦績からもわかるように少しパンチ力が物足りません。ちょっと打ち方が雑ような気がしますね。
結局、終始オルティスを圧倒しながら、最後まで倒すことが出来ませんでした。
世界タイトルを取るには決め手に欠くかな~