ファン・カルロス・パヤノが、悪童ルイス・ネリと対戦。善戦及ばず、9R強烈な左ボディブローに沈む

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ルイス・ネリ(メキシコ)VSファン・カルロス・パヤノ(メキシコ)

(出典:WOWOW)

WBCシルバー王座決定戦12回戦(2019年7月20日)

ネリは。29戦全勝23KO、24歳のサウスポー。WBC1位。

薬物と体重超過で山中に反則勝ちした、日本のボクシングファンにとっては、不愉快極まりないボクサーです。

パヤノは、22戦20勝9KO2敗、35歳のサウスポー。WBC6位。

井上尚弥に70秒でKO負けしたことで、不名誉な有名人となっていますね。その後2019年3月にダミアン・バスケスに判定勝ちして再起戦を飾っています。

1R)

前半強い(解説の浜田さん:談)ネリですが、初回はまだ様子見といった感じで、前に出ますが、それほど手は出してません。下がりながらもワンツーを放つ、パヤノの方が手数は多いですね。

2R)

序盤は、パヤノが上手く距離をとって、ネリの強打を外しています。ネリは前に出ますが、止まるとパヤノが軽いワンツーを放ち、手数で上回ってます。終盤、ネリが強引にパンチを打ちこみますが、パヤノは下がりながらクリンチで回避します。

3R)

序盤、パヤノが積極的に打って出ます。ネリはなんとか捕まえようと、じりじりと前に出ますが、パヤノが先にパンチを放ち、速いフットワークで、パヤノの追撃をかわします。手数ではパヤノが優っています。

4R)

ネリが少し強めに出てきました。しかし、パヤノも回転の速い連打で応戦します。ネリが手を休めると、すかさずパヤノがパンチを放ちます。パヤノはなかなかうまく戦っていますね。しかし、終盤、ネリがパワーに任せて、大きなパンチを強振してパヤノを追いつめます。

5R)

ネリが前に出てパヤノを追いつめますが、パヤノも負けずに応戦します。お互いかなり危ない距離でパンチが交錯します。しかし、パヤノの距離の取り方はうまいですね。ネリのパンチはまだ距離が合っていない感じです。ラウンド後半は、じわじわとネリが前に出て、パヤノが押され気味になってきました。

6R)

パヤノに比べると、ネリはまだ、かなり余裕が感じられます。パヤノは必死に手数で応戦しますが、ネリのプレッシャーに押されてきました。そして、ネリの恐いパンチが飛んできます。それでも、パヤノはロープに詰まると勇敢に打ち合います。パヤノはネリが打つ前に先にパンチを放ち、ネリは少してこずっている感じですね。

7R)

ネリは前に出てプレッシャーをかけますが、先に手を出すパヤノに、なかなか強いパンチを打ちこめません。しかし、ラウンド中盤、ネリのパンチがようやくヒットし、パヤノを追いつめます。パヤノはクリンチで追撃を回避。しかし、ネリはパワーがありますね。ネリが強いパンチを打ちこんで、ややパヤノはタジタジになってきました。

8R)

ネリのプレッシャーが強くなってきました。パヤノは右ジャブで何とか距離をとろうとしますが、ネリはお構いなしにパンチを振り回してきます。ネリのパンチがかなりクリーンヒットするようになってきましたね。パヤノも必死で応戦しますが、パンチ力が違います。

9R)

ネリがさらにプレッシャーを強めてきました。パヤノも右ジャブで応戦しますが、ネリはお構いなしに前に出てパンチを打ちこんできます。パヤノが下がりながら、懸命にワンツーを放ちますが、ネリは余裕を持ってパヤノを追いつめます。そして、1分30秒、ネリがコーナーに詰めて連打を畳み込み、左ボディブローがパヤノをとらえます。もみ合うようにして、パヤノがダウンしました。

(このボディブローをもらったら立てないでしょう)

かなり効いています。必死に立とうとしますが、パヤノは仰向けに倒れこんだところで、レフリーがカウントアウトしました。

やはり力の差は相当あったようです。ネリはじっくりと攻めて、最後に仕留めました。9RKO勝ちです。

ネリはやはりかなり強いですね。手数の多いパヤノにてこずった感じですが、終始余裕を持って戦っていたと思います。そして、チャンスが来れば一気に畳みかけるパワーは相当なものです。あの左ボディは強烈でしたね。WBC王者のノルダン・ウーバーリも、ネリとはやりたくないでしょう。やはり、井上尚弥にとっては一番危険なボクサーですね。

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