イギリス人のサバイバルマッチ、生き残ったのは クリス・ユーバンク・ジュニア VSジェームス・デゲール

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目次

クリス・ユーバンク・ジュニア(イギリス)VSジェームス・デゲール(イギリス)

(出典:WOWOW)

S・ミドル級12回戦(2019年2月23日)

ユーバンクは、29戦27勝21KO2敗、29歳。WBC3位、WBA3位。

元WBA暫定ミドル級チャンピオン。

デゲールは、28戦25勝15KO2敗1分け、33歳。スイッチヒッター。

元IBF世界S・ミドル級チャンピオン。

相変わらず「力み」まくるユーバンク

この試合は、IBOという「結構有名な?」マイナー団体の世界スーパーミドル級王座決定戦ということで、12回戦で行われるようです。「わしボク」ならこんなカード、8回戦で充分だと思いますけどね。

初回こそ大人しく様子を見ていたユーバンクでしたが、2ラウンドに入ると強引に連打を畳みかけ、運よく左フックが当たり、デゲイルは大きく体勢を崩してコーナーに詰まります。後はユーバンクが力みまくりのパンチをたたきつけ、防戦一方になったところで、ダウンをとられます。

(ユーバンクの左フックで大きく対戦をくずし、コーナーに詰まるデゲイル)

ダメージがあったのは、最初の左フックだけで、あとはおそらくほとんどクリーンヒットしていないので、ダウンは取られましたが、それほどダメージはなさそうです。

噛み合わない展開に終始

プレッシャーをかけながら、時折強引にパンチを打ちこむユーバンクに対して、デゲイルは距離をとりながら速いステップインで左をヒットし、後はクリンチしてユーバンクの反撃を回避しようとします。しかし、腕力に勝るユーバンクはクリンチをしながらもパンチを放ちます。ただ、クリーンヒットはほとんどありません。

中盤はこんな展開がだらだら続き、前に出てプレッシャーをかけ続け、手数でも上回るユーバンクが優勢に見えました。ただ、ユーバンクのパンチはよく見るとほとんどクリーンヒットしていませんね。この当て勘の悪さは見事です。とにかく、噛み合わない試合展開ですね。

最後まで衰えないユーバンクの馬力

もみ合いでスタミナを消耗したのか、デゲイルの動きにやや精彩を欠いてきた10ラウンドに、またもやユーバンクの左フックが幸運にもデゲイルの顎をとらえ、腰砕けになります。こうなったらユーバンクは馬力に任せてパンチを叩き込んできます。そして、デゲイルがしゃがみ込むような感じになったところで、2度目のダウンを取られます。

(振り回したパンチがたまたま当たった感じです)
(デゲイルがしゃがみ込み、2度目のダウン)

パンチのダメージというより、ユーバンクの圧力に負けて押しつぶされたような感じです。本来ならここですストップされてもおかしくありませんが、まあほとんどクリーンヒットがないので、とりあえずダウンということなんでしょう。

それにしてもユーバンクのスタミナは無尽蔵ですね。最後まで衰えることなく、デゲイルに圧力をかけ続けました。

判定は3-0(114-112、115-112、117-109)でユーバンクがサバイバルマッチを制しましたが、ジャッジ2人は意外とポイントが競っていましたね。

デゲイルは、試合後、引退を発表しました。まあ、このボクシングではもう先はないでしょうね。勝ったユーバンクも一発のパンチ力はありますが、このボクシングスタイルは「わしボク」の好みではありません。S・ミドル級はやはりレベルが低いですね。

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