ボクシング観戦記(海外編)

アドニス・スティーブンソンが10度目の防衛戦に失敗し病院に直行 VSオレクサンダー・クボジーク

アドニス・スティーブンソン(カナダ)VSオレクサンダー・クボジーク(ウクライナ)

(出典:WOWOW)

WBC世界L・ヘビー級タイトルマッチ(2018年12月1日)

スティーブンソンは、31戦29勝24KO1敗1分け、41歳。

2018年5月に、バドゥ・ジャックと対戦し、大苦戦の末、薄氷のドローで何とか9度目の防衛を果たしています。長期政権に黄色信号がともりましたね。(VSバドゥ・ジャック)→https://www.boxing-blog.com/entry/20180705

クボジークは、15戦全勝12KO、31歳。WBCの暫定チャンピオンです。

2018年3月に、メディ・アーマーと暫定王座決定戦を行い、アーマーの変則ボクシングに手を焼きながら、何とか暫定タイトルを獲得しています。(クボジークVSアーマー)→ https://www.boxing-blog.com/entry/2018-05-22-171210

3ラウンドのスリップダウン?でペースが変わる

序盤は、スティーブンソンが長いリーチを生かして、右ジャブを突きながら前に出て、クボジークは下がりながら、打ち終わりを狙います。ほぼ差のない展開ですが、スティーブンソンが手数でペースを握りかけます。

ところが、3ラウンド開始早々に、スティーブンソンの右に合わせて、クボジークの右が顎にヒットし、スティーブンソンがダウン。しかし、レフリーはこれをスリップと裁定します。足が揃ったところへパンチがヒットしたため、スティーブンソンがスリップ気味に倒れたためでしょうね。

(足が揃ったところへカウンターが決まっています。完全なダウンです。)

ここから、ペースは徐々にクボジークに傾きます。クボジークが前に出るシーンが多くなり、手数も増えてきます。スティーブンソンの「伝家の宝刀」の左も、時折、クボジークの固いガードをやぶってヒットしますが、左右にステップして放つクボジークのコンパクトなワンツーが的確にヒットし、スティーブンソンのプレッシャーも弱くなっていきます。

スティーブンソンが徐々に失速

8ラウンドあたりから、スティーブンソンの口が開き、明らかにスタミナが切れてきている感じです。それでも時折左をヒットさせますが、クボジークのコンパクトなパンチでスティーブンソンのスタミナを削っていきます。9ラウンドは、さらにクボジークがプレッシャーを強め、明らかに勝負に出た感じです。

チャンスの後にピンチが

このままクボジークが押し切るかと思われた10ラウンド中盤。ついにスティーブンソンの左フックがカンター気味にヒットし、クボジークはロープに飛ばされます。ロープがなければダウンしていたでしょうね。ここから一気にスティーブンソンが反撃に転じますが、スタミナが続きません。ラウンド終盤にはクボジークの反撃に合います。

(渾身の左フック。クボジークはロープにもたれかかります)

クボジークにまだダメージが残っているとみたスティーブンソンが、11ラウンドも前に出て倒しに行きます。しかし、逆にクボジークの右ストレートからワンツーで、途端にスティーブンソンの動きが悪なります。そして、ラウンド終盤。クボジークが連打でスティーブンソンをコーナーに追いつめ、とどめの右ストレートを叩き込むと、ついにスティーブンソンが崩れるようにコーナーに沈みます。レフリーはすぐに試合をストップしました。

(この右でほぼ失神状態ですね)
(結果論になりますが、この右ストレートは余計でしたね)

スティーブンソンは、試合後すぐに病院に運ばれ、一時は危険な状態だったようですが、快方に向かっているようです。良かったですね。

これだけ痛烈なダウンをした場合は、すぐに動かさず、医師の判断で慎重に対応する必要がありますね。ボクシングは危険なスポーツだということを、改めて痛感させられました。

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