ゲーリー・ラッセルがオリンピック銀メダリストに判定で防衛成功 VSトゥグッソト・ニャンバヤル(WBC世界フェザー級タイトルマッチ)

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(出典:WOWOW)
(出典:WOWOW)

ゲーリー・ラッセル(アメリカ)VSトゥグッソト・ニャンバヤル(モンゴル)

WBC世界フェザー級タイトルマッチ(2020年2月8日)

ラッセルは、31戦30勝18KO1敗、31歳のサウスポー。164cm。

2014年にワシル・ロマチェンコとのWBOフェザー級王座決定戦で、僅差の判定負けを喫しタイトル獲得に失敗しています。2015年にジョニー・ゴンザレスにTKO勝ちして、WBC王座を獲得しています。

ニャンバヤルは、11戦全勝9KO、27歳。WBC1位。170cm。

ロンドンオリンピック銀メダリストです。KO率82%ですが、それほどパンチ力はないと思います。ラクバ・シンに続く、モンゴル2人目の世界チャンピオン誕生の期待がかかっています。

試合経過)

序盤はラッセルがスピードでリードを奪う

ラッセルがハンドスピードを生かして、先制攻撃を仕掛けます。ニャンバヤルは、ラッセルのスピードにやや戸惑っている感じです。

2ラウンドに入ると、ニャンバヤルが体を振ってじわじわと前に出ます。しかし、下がりながらも、先に手を出すのはラッセルです。ニャンバヤルは、前に出るものの、ちょっと手数が少ないですね。

少しずつ距離が詰まる

4ラウンドあたりから、ニャンバヤルのパンチがヒットするようになってきました。手数が多いのはラッセルですが、ニャンバヤルのプレッシャーが徐々に強くなり、ラッセルがやや押され気味になってきます。

6ラウンドはニャンバヤルも手数が増えて、ラッセルがロープに詰まるシーンが多くなります。ニャンバヤルは、結構パワーがありますね。7ラウンドはラッセルが反撃に転じます。しかし、ニャンバヤルのボディブローが効果的にヒットし、またラッセルが下がり始めます。

ニャンバヤルの攻勢にラッセルが押され気味に

試合後半は、ニャンバヤルのしつこい攻撃に、ラッセルが少しずつ押され気味になってきました。それでも先に手を出すのは、ラッセルですね。ニャンバヤルはしつこく前に出ますが、やや手数が少ない。採点の難しいラウンドが続きます。

それでも、9ラウンドは、ラッセルが前に出てコンビネーションを放ちます。ニャンバヤルは、ボディ攻撃で応戦します。

終盤は一進一退

10ラウンドはパンチの応酬で、観衆がわきます。ラウンド後半は、ニャンバヤルの効果的なパンチがヒットし、ラッセルが苦しくなります。

しかし、ラッセルも手数で応戦します。ニャンバヤルはボディ攻撃で反撃。最終ラウンド、先に手を出しのはニャンバヤルですが、ラッセルもチャンピオンの意地で応戦します。一進一退の攻防が続き、試合終了。

判定は3-0(116-112、117-111、118-110)でランセルが度目の防衛に成功しました。

「わしボク」の節穴の「目」

ラッセルは点差ほど楽な試合ではなかった

118-110はどうかと思いますね。有効打の数ではラッセルですが、見た目は、ニャンバヤルが終始押していました。節穴の目でぼーっと見てたら、ニャンバヤルが優勢に試合を進めているように思ってしまいますね。

まあ、ニャンバヤルの勝ちはないにしても、ラッセルにとってはかなり苦しい防衛戦だったと思います。しかし、ニャンバヤルは、オリンピアンとは思えないファイターでしたが、攻撃はかなり雑でした。

フェザー級は地味な階級

ゲーリー・ラッセルを先頭に、パンチ力のある世界チャンピオンが一人もいません。 佐川遼(三迫)、丸田陽七太(森岡)にも十分チャンスのある階級だと思います。

WBC ゲーリー・ラッセル(アメリカ) 32戦31勝18KO1敗

WBA シュー・ツァン(中国)20戦18勝3KO2敗

IBF ジョシュ・ウォーリントン(イギリス)30戦全勝7KO

WBO シャクール・スティーブンソン(アメリカ)13戦全勝7KO

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