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中谷潤人(M.T)VSジーメル・マグラモ(フィリピン)
WBO世界フライ級王座決定戦(2020年4月4日予定)
最大の敵は、新型コロナウィルス?
田中恒成のタイトル返上により、空位の王座を、3位の中谷が1位のマグラモと王座決定戦が行われることになりました。
問題は開催日と開催地です。4月4日後楽園ホールで行われ、日テレG+が生中継することになっていましたが、国内のボクシング興行の中止が3月末から4月15日に延期されることになりました。従って、中谷の世界戦も延期。日程は未定です。
4月中に、試合が開催されることを期待して、試合展開を勝手に「あれやこれや」と予想してみたいと思います。
節穴の目が予想する試合展開
両選手のプロフィール
中谷は、20戦全勝15KO、22歳のサウスポー。WBO3位。171cm。
2016年の新人王。新人王のブログ→https://www.boxing-blog.com/entry/2016-12-25-135600 この時戦った矢吹政道は現在、日本ライトフライ級1位で、2019年中日本「KO賞」を受賞しています(ボクシングマガジン3月号54ページ参照)。
その後は破竹の勢いで連勝街道を突っ走り、今や日本ナンバー1ホープといわれています。
マグラモは、25戦24勝20KO1敗、25歳。WBO1位。163cm。
KO率80%の強打者で、現在7連続KO勝利中です。唯一の1敗は、2016年にムハマド・ワシーム(パキスタン)に判定負けしたものです。
長いリーチを生かしたい
手数が多くパンチ力のあるマグラモと打ち合いのは、やはり危険ですね。もちろん、ショートパンチのうまい中谷は、接近戦でも十分力を発揮できます。KOチャンスもあると思います。しかし、回転の速いマグラモと接近戦で戦うのは得策ではありません。
長いリーチを生かして、右ジャブでコントロールし、マグラモが入ってくるところへ、得意の左アッパーを合わせれば、容易にマグラモも中に入れなくなると思います。後は、ロングの左フックを上下に放てば、いずれKOチャンスが訪れるのではないでしょうか。
マグラモが唯一の黒星を喫したワシームも、168cmとフライ級では長身です。長い距離で戦えば、有利に試合を展開できる可能性は高いですね。