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WBSS(ワールドボクシングスーパーシリーズ)バンタム級4強が出そろう
WBA世界バンタム級スーパータイトルマッチ(2018年11月3日)
ライアン・バーネット(イギリス)VSノニト・ドネア(フィリピン)
この試合で一番心配していたのは、ドネアがバンタム級に落とせるのかどうかでしたが、アッサリ前日計量をクリアしたので、まずは一安心しました。
しかしドネアもそこまで。
多くのボクシングファンは、バーネットが判定勝ちすると予想していたと思います。
ところが予想外のアクシデントが待っていました。
4ラウンド2分を過ぎたころ、にバーネットが右ストレートを繰り出した際に、腰を痛めたのか、バーネットがしゃがみ込んでしまいます。
このラウンドは何とかしのいだものの、その後バーネット陣営から棄権の申し出があり、ドネアがまさかの4RTKO勝ちで、最後の4強に名乗りを上げました。
準決勝の組み合わせ
井上尚弥(大橋)VSエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)
井上は、17戦全勝15KO、25歳。ロドリゲスは、19戦全勝12KO、26歳。
体格比較 身長 リーチ
井上 165㎝ 171㎝
ロドリゲス 168㎝ 169㎝
井上が1回戦でファン・カルロス・パヤノを70秒で倒したに対し、ロドリゲスは、拳を痛めて大苦戦の末2-1でジェイソン・マロニーに判定勝ちしています。
1回戦の試合で単純に比較するのはちょっと強引かもしれませんが、井上の優位性は動かしがたいですね。
そして、この対戦が事実上の決勝戦だと思います。
ゾラニ・テテ(南アフリカ)VSノニト・ドネア(フィリピン)
テテは、31戦28勝21KO3敗、30歳。ドネアは、44戦39勝25KO5敗、35歳。
体格比較 身長 リーチ
テテ 175㎝ 183㎝
ドネア 171㎝ 173㎝
テテは、1回戦ではテテらしい安全運転で、ミーシャ・アロヤンに無難に判定勝ちしました。
ドネアも、4ラウンドまではなかなかいいボクシングをしていたようですので、バーネットのアクシデントは残念です。ドネアがバンタム級でどこまで動けるかを見たかったですね。
しかし、この対戦もテテがテテらしいボクシングで、確実に判定勝利をものにするでしょう。
井上にとって、一番危険な相手はロドリゲスですが、一番やりにくい相手はテテでしょうね。
井上尚弥VSゾラニ・テテは、井上のキャリアの中で一番の凡戦になるかもしれません。
4強の激突の詳細な展開予想は、また試合の日程が決まってから書きたいと思います。