目次
竹迫司登(ワールドスポーツ)VS佐々木左之介(ワタナベ)
日本ミドル級タイトルマッチ(2018年11月3日)
竹迫は、9戦全勝9KOのパーフェクトレコードホルダー。27歳。
昨年11月、ミドル級期待のホープ、福本翔馬をあっさりKOし、日本タイトル挑戦に駒を進めました。そして、ダウンの経験がないチャンピオンの西田光に1RTKO勝ちして日本タイトルを獲得しましたが、あまりにも強すぎて挑戦者不在の状態が続いていました。
佐々木は、18戦12勝6KO6敗、31歳。日本3位。
元ミドル級の日本チャンピオンです。一時は5連敗と低迷していましたが、成田永生にTKO勝ちして再起。
恐らく選手生命をかけ、挑戦者に名乗りを上げたのでしょうね。
挑戦者の捨て身の攻撃
ゆったりと構える竹迫に対し、佐々木は大振りのパンチを振り回し強引な攻撃を仕掛けます。
竹迫も落ち着いたボクシングから、徐々にペースを上げていきます。
そこへ佐々木の左フックがヒットし、竹迫が少し腰を落とします。
(先に効いたパンチを当てたのは佐々木です)
チャンスと見た佐々木は、一気に攻勢をかけますが、そこへチャンピオンの右ストレートのカウンターが佐々木の顎をとらえ、さらに左フックで佐々木が大きく体勢を崩します。
(強引に打って出た佐々木に、竹迫の右ストレートがカウンターでヒットし、さらに右フックを叩き込みます)
竹迫が一気に畳みかけ、ラウンド終盤は連打にさらされ、佐々木はダウン寸前に追い込まれましたが、ここはゴングに救われます。
2ラウンドは力の差が歴然
チャンピオンが倒しに来ました。
ワンツーがきれいに佐々木の顎をとらえます。かなり効いていますよ。
そして連打を叩き込みますが、佐々木はしぶとく粘ります。すごい気迫ですね。
しかし、さらに竹迫の右ストレートが顎に突き刺さると、佐々木は足をばたつかせロープ際に後退します。
(竹迫の豪快な右ストレート)
竹迫がさらに追い打ちをかけたところで、レフリーが割って入って試合をストップしました。
(佐々木は足をばたつかせロープ際まで後退)
(さらに竹迫が追撃をかけるとすぐにレフリーが割って入ります)
(悔しがる佐々木)
2ラウンドの竹迫の攻めは豪快でしたね。パンチ力なら村田より上かもしれません。
攻撃も多彩です。初回に不用意なパンチをもらわなければ、パーフェクトな試合だったと思います。
これで10戦全勝全KOと、依然パーフェクトレコードを維持しています。
さあ、次は細川チャーリーですね。
このOPBF&WBOアジアパシフィック王者もハードパンチの持ち主です。不用意にパンチをもらうと危険な相手ですが、総合力では圧倒的に竹迫の方が上でしょう。
これに勝つと、WBCかWBOの世界ランクに入れるかもしれませんね。