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高橋拓磨(ワールドスポーツ)
高橋拓磨(ワールドスポーツ)VSジョネル・ダビドラン(フィリピン)
ウェルター級8回戦(2019年3月2日)
高橋は、2戦全勝2KO、25歳。B級ライセンスを取得し、その後6回戦で2勝して、A級に昇格しています。
(Ⅽ級ライセンスの場合は、4回戦で4勝すればB級に昇格します。アマチュアで実績がある場合は、高橋のように、B級からキャリアをスタートする場合が多いですね。6回戦で2勝すると自動的にA級に昇格し、8回戦を行うことが出来ます。)
ジョネル・ダビドランは、13戦10勝6KO3敗、21歳。フィリピン5位。
1ラウンドにコンビネーションブローであっさりKO
ダビドランの方が、がっちりした体つきをしていますね。いかにもパワーがありそうです。高橋はやや体に余裕がある感じで、「わしボク」的には、S・ライト級の方がいいような気がしました。
ダビドランが前に出てプレッシャーをかけますが、高橋はこれを柔らかくかわし、フットワークと左ジャブで自分の距離をキープします。そして、開始わずか1分。高橋がダビドランをロープに詰めて、アッパーから左フック、そしてとどめの右ストレートであっさりダビドランがダウン。立ってきたものの、ダメージが大きくレフリーがカウントアウトしました。
シャープなパンチではありませんが、重そうですね。前の試合でダウンを喫しているそうですから、決して打たれ強くはないでしょうね。長丁場でのディフェンスにやや不安が残りますが、1年後には日本タイトルを獲れるだけのパンチ力はあります。
南出 仁
南出仁(セレス)VSマージュン・パンティルガン(フィリピン)
バンタム級8回戦(2019年3月2日)
南出は、2戦全勝、23歳。2戦はすべて1RKO勝ちです。
パンティルガンは、25戦18勝14KO7敗、23歳。フィリピンS・フライ級4位。
南出が手数で圧倒
ゴングと同時に南出がラッシュを仕掛けます。小柄なパンティルガンは早くもロープにくぎ付けにされますが、ガードを固めて南出にクリーンヒットを許しません。パンティルガンはこれまで、一度もダウン経験のないタフガイです。日本で2戦していますが、いずれも判定負け(川浦龍生、橋詰将義)。ちなみに2人とも日本ランカーです。
さすがにこの相手を1ラウンドで仕留めるのは難しいですね。しかも、時折豪快なパンチを振り回してきます。かなりパンチ力がありそうです。
1ラウンドに南出が右目じりあたりをカットします。ヒッティングによるものと裁定されましたが、どう見てもこれはバッティングですね。
1ラウンドKOどころか、TKO負けのピンチにさらされた南出。2ラウンドはその傷を狙って、パンティルガンが反撃に転じます。しかし、ラウンド後半は、また南出のラッシュにさらされ、南出のボディブローが効果的にヒットします。
3ラウンドも、南出が手数で圧倒。パンティルガンの10倍はパンチを打っていますよ。そして、2分過ぎに、南出の連打にさらされ、左ボディブローがわき腹にめり込むと、少し間を置いて、パンティルガンがダウン。もう完全に戦意喪失ですね。南出が力づくで倒した感じです。
南出の積極的なボクシングは、見ていて気持ちがいいですね。しかも、最後は倒すんですから、申し分ありません。今年中に日本タイトルを取るかもしれません。