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テオフィモ・ロペス(アメリカ)VSディエゴ・マグダレノ(アメリカ)
USBA全米ライト級タイトルマッチ(2019年2月2日)
ロペスは、11戦全勝9KO、21歳。WBC11位、WBA8位、WBO10位。
ライト級注目のホープです。今年中に世界挑戦が実現するかもしれません。WOWOWエキサイトマッチの、今年の初放送で登場し、豪快にKO勝ちしています。→https://www.boxing-blog.com/entry/20190108
マグダレノは、33戦31勝13KO2敗、32歳。元WBOインタナショナル王者。
元WBO世界S・バンタム級チャンピオンのジェシー・マグダレノの兄です。2敗はいずれも世界挑戦で喫したものです。
静から動への切り替えがすごい
ロペスは、ゆったりした構えから、いきなりステップインしてパンチをヒットさせます。そのステップインの速さは、全盛期のパッキャオ並みですね。しかも、右ストレートがこれまた抜群に速い。右アッパーのカウンターも見事ですね。マグダレノは、ほとんどのパンチに反応出来ていません。スピードが全く違いすぎます。
2ラウンドには早くも、ロペスの一方的な展開になります。マグダレノはロペスのスピードの全くついていけず、ほとんどのパンチをもともにもらっています。マグダレノは「なすすべなし」状態です。
右手を痛めた?
2ラウンド終了時点で、マグダレノはかなりダメージを被っていました。しかし、3ラウンドはマグダレノが右ジャブ(マグダレノはサウスポー)で立て直しを図ってきます。ロペスは、構わず一気に倒しに行くかと思いましたが、それほど強引に畳みかける様子はありません。
解説の飯田さんが、「手を痛めたかも」とコメントしていましたが、どうも右を少し炒めたような感じがします。中盤は、ロペスの手数が減った感じがします。かといって、マグダレノもロペスの速い右カウンターを警戒し、攻撃に出ることが出来ません。
左フックも強い!
右がダメでも(決して右を痛めたという確証はありませんが)左がこれまた秀逸です。6ラウンドもそれほど強引にパンチを打って出ないロペスでしたが、ラウンド終盤に右の返しの左フックがヒットし、マグダレノが前のめりにダウン。
この左フックは速かったですね。威力も十分。これで決まったかなと思いましたが、マグダレノは、何とか立ってきました。しかし、ダメージは深刻です。ゴングに救われたマグダレノですが、7ラウンドのロペスの猛攻にもうヨレヨレ。そして、1発目の左フックがヒットし、狙いすましたロペスの渾身の2発目の左フックでマグダレノがマットに沈みました。
この左フックをもらっては、誰も立てないでしょうね。スピードも威力も抜群でした。こんな凄い左フックを見たのは久しぶりです。解説の西岡さんもべた褒めでしたね。(なにか難しい解説をしていましたが、「わしボク」にはちょっと理解できませんでした。申し訳ありません。)
レフリーはカウント8で試合をストップしました。その後のロペスのパフォーマンスに解説陣が苦言を呈していましたが、「わしボク」はあまり気になりませんでした。
それよりも、早く見たいですね~。ロマチェンコVSロペス。ライト級に上げてやや評価を落としているロマチェンコにとっては、ロペスは限りなく危険な相手ですよ。