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リチャード・コミー(ガーナ)VSイサ・チャニエフ(ロシア)


IBF世界ライト級王座決定戦(2019年2月2日)
コミーは、29戦27勝24KO2敗、31歳。IBF1位。
2016年にロバート・イースターJRとIBF王座決定戦を行い惜敗し、デニス・シャフィコフにも2-1の判定で連敗を喫していますが、昨年3月にアレハンドロ・ルナにTKO勝ちして、IBFタイトルへの挑戦権を獲得しています。
チャニエフは、14戦13勝6KO1敗、26歳。IBF3位。
マイキー・ガルシアがタイトルを返上したため、3位のチャニエフと決定戦を行うことになりました。
パンチ力の差
勝敗を分けたのは、パンチ力の差でしたね。序盤のチャニエフの動きは決して悪くはありません。パンチもKO率の割には重そうに見えました。
しかし、お互いのパンチが同時にヒットした時、その効果は歴然としていましたね。そこからコミ―が一気に攻勢に出ます。そして、コミーのワンツーがチャニエフの顎をきれいにとらえ、チャニエフが仰向けにダウンします。



左ジャブで距離を図り、右ストレートを打ち込んでいます。解説の西岡さんも「パンチが一番効く距離ですね」。
辛うじて立ってきたチャニエフのダメージは深刻です。なんとかゴングに救われたチャニエフですが、コーナーに戻る足取りはヨレヨレです。これはアカンでしょ。
2ラウンドは不要ですね
開始早々、コミーの左フックでチャニエフは尻もちをつくようにダウン。もうここで止めても良かったですね。


立ってきたチャニエフにコミ―が襲い掛かります。 頭を下げほとんど防御姿勢をとれなくなったチャニエフに、レフリーが割って入ります。が、最後のコミ―の右アッパーがチャニエフの顎をとらえダウン。



世界戦でなければ、2ラウンドはなかったかもしれませんね。1ラウンドでもう勝負は決していましたから。ファンとしては、ガンガン倒すシーンを見られるのは爽快ですが、やはり選手の健康を考えると、せめて2ラウンドの最初のダウンでストップしてもよかったと思います。
試合後、コミーもダンスを踊っていましたね。それはともかくとして、このコミーもロマチェンコにとっては、かなり危険な相手かもしれません。とりあえずはまず、イースターに借りを返す方が先でしょう。