新着記事
目次


アベル・ラモス(アメリカ)VSブライアント・ペレラ(アメリカ)
ウェルター級10回戦(2020年2月15日)
ラモスは、30戦25勝19KO3敗2分け、28歳。 WBC26位。175cm。
ペレラは、19戦17勝14KO2敗、30歳のサウスポー。185cm。
2016年にヨルデニス・ウガスにTKO負けしています。
試合悔過)

1R)ペレラが右ジャブで距離をとる
長身のサウスポー、ペレラが、右ジャブを伸ばして、前に出ます。ペレラは右ジャブを突いて、スタイリッシュなボクシングをします。ラモスは、隙を見て、頭から突っ込んで、パンチを放ちます。
ペレラの左ストレートがヒット。終盤はラモスが前に出ます。
2R)ペレラが手数でリード
ペレラはよく右ジャブが出ます。この回は、ラモスがいきなりの右を放ちながら前に出ます。ペレラは、足を止めて左右のフックで応戦します。手数ではペレラが上回っています。
3R)ラモスは前に出るが手が出ない
ペレラが右ジャブで距離をとります。ラモスはこの右が邪魔で、中に入れません。ペレラの右ジャブが、的確にラモスの顔面をとらえています。
中盤、ペレラが連打で、ラモスをロープに詰めます
ラモスは手が出ません。ペレラのパンチは上下左右と多彩ですね。
4R)ラモスがプレッシャーを強める
ラモスが、やや強めにプレッシャーをかけて前に出ます。ペレラはうまくこれを捌いて、打ち終わりにパンチをヒットします。
少し距離が詰まってきました。ペレラはやや押され気味ながら、よくパンチを返しています。
そして、2分過ぎ、ペレラの右フックがラモスの顔面をとらえ、大きくのけぞります。少し効いたか、ラモスはクリンチで逃げます。ペレラが仕留めに行きましたが、ラモスも応戦し、ラウンド終盤、今度はラモスの右で、ペレラの顔が上がります。
5R)距離が詰まってきた
ラモスが強引に前に出てプレッシャーをかけます。ぺレスは右ジャブを突いて応戦しますが、かなり距離が詰まってきた感じです。
相変わらずぺレスの右ジャブは、ラモスの顔面を的確にとらえていますが、ラモスはお構いなしに前に出て、パンチを放ちます。ラモスの右のタイミングが合ってきたようです。ぺレスはかなり押されてきていますね。
6R)ラモスのプレッシャーにペレラは手数で応戦
ラモスのプレッシャーに対して、ぺレスは腰を落として応戦します。ぺレスの左右のパンチがヒットしますが、ラモスはひるまず前に出ます。手数ではぺレスは上回っていますが、ラモスの突進を止めることが出来ません。しかし、ラモスもプレッシャーをかけながらも、手はあまり出ていません。
7R)ラモスのボディショットでペレラの動きが
いきなりラモスの右がヒット。さらに、ラモスは左右のフックを放って前に出ます。そして、左右のフックがぺレスのボディをとらえます。ぺレスがやや苦しくなってきましたね。ぺレスは手数で応戦しますが、パンチの威力はラモスの方が上ですね。ペレラの動きが少し鈍くなってきた感じです。
8R)ラモスの馬力でペレラが押され気味
ラモスがペレラを追いかけます。ペレラもいいタイミングでパンチを返しますが、キレがありません。ラモスのボディ攻撃が効果的ですね。ラモスの馬力にぺレスは押し負けています。ぺレスの下がりながらのパンチはあまり威力がありません。
9R)ペレラが盛り返す
ラモスが前に出ます。ペレラも右フックがいいタイミングでヒットしましたが、やはり威力がないのでしょうね。ラモスの前進は止まりません。ラモスは相討ち覚悟でパンチを打ち込んできます。
しかし、この回はぺレスもかなり手数が増えて、ラモスを迎え撃ちます。ラモスはやや動きにキレがなくなってきた感じです。
10R)
ラモスが勢いよく前に出ます。右を狙っている感じですね。ラウンド中盤は、ペレラも反撃に転じます。
しかし、残り35秒、今までほとんど出さなかったラモスの左アッパーがぺレスの顎を打ち抜き、ぺレスがついにダウン!
すぐに立ってきたぺレスですが、かなり効いていま。残り20秒。ラモスが倒しに行きます。そして、残り9秒、下がるぺレスにラモスの右がヒットし、ぺレスが2度目のダウンを喫します。
ぺレスはすぐに立ってきましたが、ダメージは深刻です。レフリーがカウント8で、ぺレスの動きを確認し、試合をストップしました。
なんと、ラモスの10R逆転TKO勝ちです。
「わしボク」の節穴の「目」
残り僅か1秒
10R2分59秒、TKO勝ち。何とも微妙なタイムですね。残り僅か1秒です。おそらくカウント8のところのタイムなんでしょう。日本だったら、立ってきたところでゴングが鳴って、判定決着になっていたと思います。
前半は完全にペレラのペース
序盤の展開からは、この結末は想像できませんでしたね。完全にペレラがペースを握り、ラモスのパンチは全く届いていませんでした。中盤辺りから、ラモスがプレッシャーを強めましたが、それでも的確にパンチをヒットしていたのはペレラです。ペレラの楽勝だと思いました。
しかし、徐々にラモスのプレッシャーに押され気味になり、回を追うごとにラモスの動きがよくなってきます。それでも、何とかペレラが逃げ切ると思いましたが、こんなこともあるんですね。
「わしボク」の3月月間最高試合の有力候補です。こんな結末は記憶にありません。
井上VSドネア戦 見逃し配信中!
▼詳細はこちら
記事を読んでyoutubeで1分ちょっとのハイライトを見ました
見事な逆転劇だけど、ペレラが可哀想ですよね。
立ち上がって、残り時間はほぼ0なのに、負けるとか・・・
でも見事なアッパーカットでした。
jさん、まさかの結末でしたよ。
結果を知らずに見ていましたので、衝撃でした。
しかし、あれはペレラが立ってきたところで試合終了、判定決着が妥当だと思います。