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ヒルベルト・ラミレス(メキシコ)VSジェシー・ハート(アメリカ)
WBO世界S・ミドル級タイトルマッチ(2109年12月14日)
ラミレスは、38戦全勝25KO、サウスポーの27歳。
5度目の防衛戦となりますが、残念ながら世界戦5試合でKOは1度しかありません。
ハートは、26戦25勝21KO1敗、29歳。WBO1位。
2017年に挑戦し、惜敗しています。→(前戦)https://www.boxing-blog.com/entry/2017-10-24-125924 その後3連続KO勝ちで、リマッチにこぎつけました。
前半はラミレスが圧倒
序盤からラミレスが積極的に前に出てプレッシャーをかけ、ハートを追いつめます。ハートは長いリーチを全く生かせず、ラミレスのパワーに圧倒されます。
ラミレスはフィジカル面では、このクラスNO,1ではないでしょうか。上背でもリーチでも上回るハートよりも大きく見えます。
前に出てプレッシャーをかけるラミレスに、6ラウンドまでは完全にハートは押されっぱなしで、一方的な展開になってきます。これはKOも期待できるかな思ったのですが。
後半突然失速
ラミレスの様子がおかしくなったのは、後半、7ラウンドです。前に出てパンチを放つのですが、何となく雑になってきた感じがし、8ラウンドにはいるとハートの反撃に合い、明らかに動きも悪なってきます。前半、飛ばしすぎてスタミナ切れかなと思いましたが、どうやら、この回に左ひじを痛めたようですね。
ハートの反撃
前半とは打って変わって、今度はハートが前に出てパンチを放ち、ラミレスがロープに詰まるシーンが多くなります。ただ、ハートのパンチも、ラミレスのボディワークでそれほどクリーンヒットはしていません。しかし、ラミレスの表情は厳しいですね。このあたりで、エキサイトマッチの解説陣も、ラミレスの故障に気が付いたようです。
ところが、最終ラウンドにラミレスが右フックの連打で、ハートを窮地に陥れます。ここで左が打てれば仕留めていたでしょうね。残念ながら、ハートもよれよれになりながらも、この回を何とかしのぎ切りました。
判定は2-0(114-114,115-113,115-113)の僅差で、ラミレスが何とか5度目の防衛に成功しました。しかし、両者の力の差は明らかですね。3度目があってもハートは勝てないでしょう。