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ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)VSサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)
WBA・WBC世界ミドル級タイトルマッチ(2018年9月16日)
(出典:WOWOW)
ゴロフキンは、39戦38勝34KO1分け、36歳。
アルバレスは、52戦49勝34KO1敗2分け、28歳。
ちょうど一年ぶりの再戦となります。
前回は1-1の引き分け。「わしボク」は、常に攻撃的だったゴロフキンが勝っていたと思います。
今回も、下馬評はゴロフキンがやや有利となっていますが、「わしボク」は、カネロの勝利、しかもTKO勝ちと予想します。
最近のゴロフキンはディフェンス勘が明らかに衰えていますし、パンチ力も全盛期に比べると80%、ひょっとすると70%ぐらいの威力だと思います。
一方のカネロは、試合運びが堅実で、負けないボクシングをします。ディフェンスも隙が無くボディワークが巧みで、パンチを殺すのが上手いですね。
ゴロフキンが強引に攻めこむと、カネロのカウンターの餌食になるかもしれません。
ちなみに体格を比較すると、
身長 リーチ
ゴロフキン 179㎝ 178㎝
アルバレス 175㎝ 180㎝
距離はほぼ同じと考えていいですね。
お互いのパンチが錯綜するスリリングな展開なるか、お互いが警戒しあって会場にブーイングの嵐が巻き起こるか、さあどっちでしょう。
試合経過)
カネロの方がリラックスしている感じです。
1R)
カネロは右ひざにテープを巻いていますね。
お互い早くも打ち合いムード満点です。カネロは下がりませんね。
左ジャブの差し合い。ややゴロフキンが上かな。
終盤、カネロの方が前に出ます。
2R)
なかなか緊張感がありますね。
アルバレスの左アッパーがヒット!カネロが攻勢をかけます。ゴロフキンがやや打ち負けていますよ。
カネロの方がプレッシャーをかけます。左の差し合いもカネロが上です。
3R)
ゴロフキンが出てきました。
お互いアッパーの打ち合いです。カネロも負けずに前に出ます。
カネロがプレッシャーをかけています。ゴロフキン、少し息があがった?
ペースはカネロですね。
4R)
ゴロフキンがまた出てきました。しかし、カネロも下がりません。
カネロのパンチにパワーが感じられます。
お互いボディブロー!
後半、カネロの手数が減ってきましたが、カネロのボディブローがヒット。
5R)
カネロのボディブローが上手いですね。
それと、カネロは今回、かなりパワーアップしています。
ゴロフキンがカネロのボディブローを嫌がっていますね。
あの、ゴロフキンが下がっています。やや押されていますね。
6R)
ゴロフキンの重心が高くなってきました。
カネロのボディブローがヒット。心持、ゴロフキンの腰が少し引けきた感じがします。
ゴロフキンが押されています。
ゴロフキンのパンチの精度も悪くなっています。
「ゴロフキンがきついですね」(浜田さん:談)
7R)
カネロがプレッシャーをかけます。ゴロフキンは動きも悪くなってきました。
しかし、ゴロフキンも必死で応戦します。
カネロの攻撃がだんだん大胆になってきました。ゴロフキンのパンチを見切ってきたようです。
ゴロフキンのパンチではもう、カネロは下がりません。
8R)
カネロはボディを狙っています。ゴロフキンが苦しんでいます。
しかし、ゴロフキンが必死で打ち返しています。この回は、ゴロフキンの手数が上回っていますね。
少しカネロの攻撃が止まった感じです。
9R)
ゴロフキンがギアを上げて打ち込んできます。
カネロはやや疲れたか。
ゴロフキンのパンチに力が多くなってきましたが、カネロがボディブローを打つと、ゴロフキンは下がります。
かなり、ボディは苦しそうですね。
10R)
スタミナ勝負になってきましたね。
カネロの手数がまた増えてきましたよ。
ゴロフキンの右ストレートがヒット。しかし、追撃のパンチが当たらない。
今度はアルバレスの反撃です。ボディを打つと明らかにゴロフキンは嫌がっていますね。
なんか、ゴロフキンのステップが変です。
しかし、終盤ゴロフキンのワンツーが綺麗にヒット。
11R)
ゴロフキンが出ます。アルバレスは明らかにスタミナが切れてきましたね。
しかし、ゴロフキンはボディが効いています。
ゴロフキンが連打を浴びせます。アルバレスはスピードもなくなりました。
ただ、ゴロフキンもパンチにそれほど威力がありません。
12R)
ゴロフキンが行きます。右アッパーがヒット!
お互い必死でパンチを出しますが、クリーンヒットしません。
両者ホントに疲れましたね。
パンチを出すのはゴロフキン、前に出てプレッシャーをかけるのはカネロです。
前半のリードを守って、カネロの判定勝ちかな?
やはり2-0(114-114、115-113、115-113)でカネロがタイトルを獲得しました。
ついに、ゴロフキンが負けました。しかし、後半盛り返すファイティングスピリットはさすがです。
「わしボク」はカネロみたいな堅実なボクサーはどうも好きになれません。ゴロフキンにぶちのめされるところを見たかったのですが、残念です。
村田諒太にとっては、カネロの方がやりにくいでしょうね。