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リッキー・バーンズ(イギリス)VSミケーレ・ディ・ロッソ(イタリア)
WBA世界Sライト級王座決定戦(2016年5月28日)IN イギリス
(出典:WOWOW)
結果を知らなかったので、このカードを見たとき、「これは間違いなく判定やな。両方ともKO率低すぎるし、イギリス人とイタリア人ではね~。凡戦必至かな」
しかも、試合前のバーンズの過去のビデオが流れていましたが、左フックがオープンで、いかにもパンチが軽そうな感じでした。
さらに、バーンズは最近6戦が3勝3敗。3階級を狙うとはいえ、実質的にはこれが引退試合になるのではないかな、と思っていました。WBA7位にランクされているものの、決定戦に登場してきたのも政治的なにおいがプンプンします。
45戦39勝13KO5敗1分け、33歳。
ちなみに、テレンス・クロフォードやオマール・フィゲロアに負けています。
ディ・ロッコは23連勝中ということですが、名のある相手との対戦は全くありません。それでも勝ち続ければ、WBAの下部団体のタイトルを一度でも取ってれば、1位になるのでしょうね。
42戦40勝18KO1敗1分け、34歳。
ちなみに両者とも、他の団体のランキングには全く顔を出していません。
こんなカードでもイギリスの会場は超満員
例によってイギリス(スコットランドの最大都市、グラスゴー)の会場は超満員です。バーンズはスコットランド出身ですからね。
リングアナはおなじみ、マイケル・バッファー!
(相変わらずかっこいいですね)
思い切りブーイングを浴びた、23連勝中のディ・ロッコのお手並み拝見といきましょうか。
背の低いディ・ロッコがアップライトスタイルのバーンズを追いかける展開で始まりました。
バーンズの左ジャブが早いですね。
1ラウンドの中盤に、左ジャブのカウンターをヒットさせ、ロッコはロープまで後退させられ、危うくダウンするところでした。
恐らくこのパンチで、バーンズが距離を支配したのだと思います。
(このジャブのカウンターで、ロッコはロープまでよろめくように後退)
距離を支配したバーンズがペースを握る
スピードに勝るバーンズが、2ラウンドに右クロスを決めます。
3ラウンドには完全にバーンズがペースを握り、ロッコは距離が合わず、前に出るものの、パンチは届かず、空を切るばかりです。
そして、ラウンド終盤にバーンズの右ストレートがヒットし、ロッコは押し潰されるようにダウンしました。
(右ストレートをヒットし、ロッコが押し倒される)
ロッコにダメージはなさそうで、4ラウンドも同じような展開が続きます。
しかし、5ラウンドの右ストレートはダメージがあったようで、ロープまで飛ばされ、ロッコはロープを握り何とかダウンを免れました。
(このパンチでロッコの心が折れたような気がします。顔に怯えが見えます)
ロッコが最後の勝負に出たが…
7ラウンドにロッコが1位の維持を見せ、最後の勝負にでました。前に出て、バーンズをロープに詰めます。
ロッコが互角戦ったのは、このラウンドだけだったと思います。
8ラウンドに入ると、ロッコのステップがなんだかおかしいぞ!
すかさず、少しペースを落としていたバーンズが、ここで一気に倒しに来ました。右ストレートが数発ヒットし、さらに畳みかけると、ロッコはリング中央で崩れるようにダウンしました。
(もうギブアップのダウン)
立ち上がったものの、レフリーが戦意喪失と判断し、ストップしました。
バーンズはついてますね。こんな弱いイタリア人が世界1位にランクしていたのですから。
小原佳太、岡田博喜、このチャンピオンならすぐでも勝てるぞ!