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ケル・ブルック(イギリス)VSセルゲイ・ラブチェンコ(ベラルーシ)
WBCシルバーS・ウェルター級王座決定戦(2018年3月3日)
(出典:WOWOW)
ブルックは、ゲンナディ・ゴロフキン、エロール・スペンスに連敗し、これが正念場の再起戦となります。
38戦36勝25KO2敗、31歳。
ざっと見渡したところ、4団体の世界ランクから完全に姿を消しています。
ラブチェンコはWBC5位。31戦29勝22KO2敗、32歳。再起戦の相手としてはかなり危険な気もしますが、トニー・ハリソンに完敗していますし、このレベルの選手に勝てないようでは、世界戦線に返り咲くことは難しでしょう。
ラブチェンコはハリソンに負けてから、2連続KOで世界ランクに返り咲いています。
ブルックが完全復活
ラブチェンコがプレッシャーをかけて前に出ますが、序盤からブルックのワンツーがヒットし、パンチのスピード、動きの俊敏さにかなり違いが感じられます。
初回にカウンターでのアッパーを何度か試していました。
圧巻だったのは2ラウンド。初回で試し打ちした右アッパーが見事にラブチェンコの顎をとらえ、さらに返しの左フックをヒットさせます。
(芸術的な右アッパーがラブチェンコの顎を打ち抜き、返しの左フックで追い打ち)
何とかこらえ反撃しようとしてきたラブチェンコの右に合わせて、ブルックの右のフックがカンターでヒットしました。
(右フックがカウンターでヒット)
これで、ラブチェンコは大きくたたらを踏むようにして、体勢を崩しダウンしました。
辛うじて立ってきたものの、ファイティングポーズを取れずレフリーがカウントアウトしました。
(このカウンターをもらったら立てないでしょう)
全盛期のブルックらしい豪快なKO劇でした。
初回から実力差が明確でしたね。初回で相手の戦力を見切ったブルックが、2回に一気に爆発させました。
S・ウェルターは今のブルックにはベストのようですね。
パワーもあり、スピードもパンチのキレも申し分なしです。
ブルックはこの勝利でWBC3位にランクされています。
ジャーマル・チャーロとの対戦が楽しみですね。