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212.やっぱり左!アドニス・スティーブンソン
WBC世界Lヘビー級タイトルマッチ
アドニス・スティーブンソン(カナダ)VSトミー・カーペンシー(アメリカ)
(出典:WOWOW)
浜田剛史さんいわく「スティーブンソンはとにかく左さえ当たればいい!というボクシング」。
ですから、それが当たらなければ、ボクシングはもちろん「空回り」します。
前回のサキオ・ビカ戦でもその傾向が少し見られました。
ステーブンソンの場合、空回りするとスタミナを極端に消耗し、失速する懸念があります。
そのケースの典型はフォンフォラ戦ですか。でもこの時は肝心の左手を痛めていたらいいですが、かなり後半スタミナを消耗しもたついたようです。
カーペンシーの柔らかいボクシングは2分持たず
カーペンシーが柔らかい身のこなしでペースをつかみ、少し強気になりすぎた2分過ぎ、案の定、危惧していたスティーブンソンの左をもらってしまいます。
ダメージを引きずったままのカーペンシーがなんとか持ち直しかけ、またまた強気に打ちに行った2回終了間際に、左のタイミングをつかんだスティーブンソンの、今度は強烈な左がヒットしてしまいます。
(出典:WOWOW)
このダウンに、実況アナウンサーが思わず「これはダメかもしれない」。
ゴングに救われたカーペンシーですが、3回は余分でしたね。ダメージが抜けきれないカーペンシーにスティーブンソンが容赦ない連打を浴びせて、またもやダウン。立ち上がったもののダメージが深くレフリーがストップしました。
やっぱり左でした。浜田さんが「わかっちゃいるけど喰ってしまった」。この試合を見事に表現した言葉ですね。
(出典:WOWOW) もうとにかく左、左です
さて、コバレフ戦です
飯田さんが「みんなが期待するカードですよね」。という通り、誰もが認めるLヘビー級最強のセルゲイ・コバレフの一番のライバルがスティーブンソンです。
スティーブンソンの「これしかない左」が当たれば、さすがのコバレフも危ないシーンが訪れるでしょうが、なんだか「空回り」しそうな気がします。
私は、アルツール・べテルビエフの方が面白いと思います。
ベテルビエフの前戦 ↓