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アンディ・ルイス・ジュニア(アメリカ)VSアンソニー・ジョシュア(イギリス)
WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級タイトルマッチ(2019年12月7日・サウジアラビア)
ルイスは、34戦33勝22KO1敗、30歳。188㎝。
ジョシュアは、23戦22勝21KO1敗、30歳。198㎝。
リベンジなるか
朝の4時は、きついですね~「わしボク」には無理です。ネットニュースを一切見ないで、WOWOWの録画を再生しようと思っています。
ルイスVSジョシュアの第一戦は、「今年ナンバーワンの番狂わせ」と言って間違いないと思います。今回の焦点は何と言っても、ジョシュアのリベンジなるか!ということに尽きるでしょうね。
今度は油断しない
ジョシュアは、ヘビー級ナンバーワンと言われていましたが、ウラジミール・クリチコにダウンを奪われ、ジョセフ・パーカーに判定まで粘られ、やや評価を落としていました。
しかし、代役の「愛嬌のある体型をした」ルイスに負けるとは、誰も予想しなかったでしょうね。ジョシュアに油断があったことは、間違いありません。2003年にウラジミール・クリチコが、コーリー・サンダース戦で自滅して、TKO負けした試合によく似ていると思います。ダウンを奪った後、強引に倒しに行って、ガス欠を起こして逆転負けしてしまいました。
恐らく、ジョシュアは左ジャブを突いて距離をとり、ポイントアウトする作戦を取るでしょうね。スタミナ配分に細心の注意を払い、ジョセフ・パーカー戦のような試合展開にしようと思っているはずです。さて、ルイスはどうするのでしょうか。
ルイスのスピードは侮れない
ルイスは体型に似合わず、パンチにスピードがあります。ジャブの突き合いでも、それ程引けをとらないような気がします。中盤辺りから乱戦に持ち込んで、ジョシュアのスタミナ切れを待ち、一気に勝負に出ることが出来るか、が勝敗のカギになるでしょう。
実際、ルイス有利とコメントするボクシング関係者は、少なくありません。脆さを露呈したジョシュアが、冷静なボクシングをすれば、リベンジも可能ですが、パワーともろ刃の剣の脆さをどう克服するか、かなり疑問ですね。
試合経過)
両選手の前日計量は、ルイスが前回から7キロ増えて、128、68キロ、ジョシュアは5キロ減って、107、5キロでした。その差なんと21キロ。
1R)ルイスが左目をカット
ジョシュアは左ジャブを突いて距離をとります。もはやボクサーの体型を逸脱しているように見えるルイスが、前に出てプレッシャーをかけます。
ラウンド終盤、ジョシュアの右ストレートで、ルイスが左目をカットしました。
2R)ジョシュアもカット
ジョシュアは慎重に距離をとります。ルイスの左ジャブは速いですね。ルイスがさらにプレッシャーを強めました。しかし、ジョシュアの右ストレートで、ルイスの目から出血。どうやらジョシュアも左目をカットしたようです。
3R)ジョシュアの距離
ルイスがガンガン前に出ます。ジョシュアは慎重に距離をとります。しかし、ルイスも距離が遠いため、手数は少ないですね。ジョシュアは、自分のパンチだけが当たる距離をキープしています。
4R)ルイスのパンチがなかなか届かない
予想通り、ジョシュアが距離をとって、安全に戦っています。ジョシュアの左ジャブはヒットしますが、ルイスのパンチは届きません。このラウンドもお互いに手数が少ないですね。終盤、ルイスの右フックがヒットし、ジョシュアの動きが止まりました。
5R)ルイスがプレッシャーを強める
ルイスがプレッシャーを強めてきました。やや距離が近くなってきた感じがします。ジョシュアはルイスの打ち終わりに、右ストレートを放ちます。ルイスはなかなか射程圏内に入れません。
6R)ジョシュアの力みが取れてきた
前に出るルイスに対して、ジョシュアもシャープな右ストレートを放ちます。やや力みが取れてきた感じがします。左ジャブもスムーズです。2分過ぎ、ジョシュアの左フックがルイスの顎をとらえました。
7R)ジョシュアがクリンチ逃げる
ルイスはもう前に出るしかありません。ジョシュアは下がりながら、軽いワンツーで距離をキープします。
2分過ぎ、少し距離が少し近くなり、お互いのパンチが交錯します。しかし、危険を回避するため、ジョシュアはクリンチで逃げます。
8R)やや距離が近くなったが
やや足が止まり出したジョシュアは、クリンチで逃げるシーンが多くなってきました。距離は近くなってきましたね。ルイスが左右のパンチを放って、ジョシュアを追いつめます。徐々にルイスのパンチがヒットし出しましたよ。
9R)打ち合いを避けるジョシュア
打ち合ったら、ルイスのパンチの方が破壊力がありそうです。ジョシュアはやや押され気味になってきました。ジョシュアは、明らかに打ち合を避けていますね。終盤、ジョシュアが軽いワンツーをヒットしましたが、ルイスも応戦。最後のオーバーハンドのパンチは、ヒットしませんでしたが、危ないシーンでした。
10R)ルイスが必死で追いかける
ルイスのパンチは、まだスピードがありますね。ジョシュアは逃切り体制に入った感じです。軽い左ジャブを突いて、とにかく距離をとります。ルイスは必死で追いかけます。
11R)ジョシュアは逃切り体勢
さあ、ルイスが強引に前に出ます。ジョシュアは、とにかく距離をキープすることに専念しています。ロープに詰まれば、クリンチで逃げます。少しでも距離が詰まれば、ルイスのパンチが飛んできます。ジョシュアのこんなボクシングは見たくありませんね。
12R)逃げ回るジョシュア
ルイスが強引に前に出てパンチを放ちます。ジョシュアは左ジャブを突いいて、とにかく距離をとります。もうジョシュアは、完全に逃げ回っている感じですね。最後までかみ合わないボクシングに終始しました。
判定は、3-0(118-110、118-110、119-109)の大差で、ジョシュアがリベンジに成功しました。しかし、残念な展開でした。