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ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)VSケル・ブルック(イギリス)
統一世界ミドル級タイトルマッチ(2016年9月10日)IN ロンドン
(出典:WOWOW)
まさかまさかの対戦カードです。私にとってはサウル・アルバレスよりも面白いと思っています。
ご存知の通り、ゴロフキンはミドル級の世界チャンピオンです。
一方、ブルックは2階級も下のウェルター級の世界チャンピオンです。
その差約6キロ。
一応体格を調べて見ました。
ゴロフキンは身長179㎝、リーチ178㎝、デビューの最初からミドル級で戦っています。
ブルックは身長、リーチともに175㎝。こちらもプロデビューからずっとウェルター級ですね。
戦績は、ゴロフキンが35戦全勝32KO、34歳。
ブルックは36戦全勝25KO、30歳。
無敗対決です!
サウル・アルバレスVSアミール・カーンとレベルが違う
2階級差の対決で比較されているのが、アルバレスVSカーンですが、これは全くレベルが違いすぎます。
まず、カーンとブルックでは力量が違いすぎます。ブルックならウェルター級で戦っても、アルバレスよりももっと楽にKOしていたと思います。
しかも、この試合は純粋のミドルウエイトではなくキャッチウエイトで、Sウェルター級に限りなく近い体重でした。
ゴロフキンはナチュラルなミドル級のボクサーですから、キャッ
チウエイトでは対戦しないでしょう。
今までに何度も同じことを言っていますが、ケル・ブルックはウェルター級では頭一つ抜けた存在です。リング誌のPFPでは顔を出していませんが、私のベスト10には欠かせない存在です。(ちなみに井上尚弥が最新のPFPで10位にランクインしています)
これは内山が負ける前の私のベスト10です。
1位 セルゲイ・コバレフ (ロシア)
2位 ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
3位 ローマン・ゴンザレス(ニカラグア)
4位 井上尚弥(大橋)
5位 テレンス・クロフォード(アメリカ)
6位 サウル・アルバレス(メキシコ)
7位 ケル・ブルック(イギリス)
8位 山中慎介(帝拳)
9位 内山高志(ワタナベ)
10位 ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)
ブルックがPFPに登場しないのは、名のあるボクサーとの対戦が少ないからでしょう。
2014年に当時無敵だったショーン・ポーターに判定勝ちしています。ポーターはキース・サーマンと引き分けに近い判定負けで、まだまだ存在感を誇示しています。
さてどちらが勝つのか
絶対的に有利なのはもちろんゴロフキンでしょう。
ミドル級で戦うわけですから、パワーではブルックに利はありません。しかも体格面でもゴロフキンが一回り大きいと思います。
ただし、2015年5月16日WBA世界ミドル級2位で北米ミドル級王者の指名挑戦者ウイリー・モンロー・ジュニアと対戦したときに、体調不良だったのか、ボディに弱点があるのを露呈してしまっています。
ついでに私の戦闘能力比較表では、ブルックが勝っているのは、スピードだけです。
階級 | 選手 | パンチ力 | スピード | テクニック | スタミナ | 打たれ強さ | アグレッシブ | 計 |
ミドル | ゲンナディ・ゴロフキン | 11 | 8 | 9 | 8 | 7 | 9 | 52 |
ウェルター | ケル・ブルック | 9 | 9 | 9 | 8 | 7 | 7 | 49 |
さて、ブルックが2階級上げてこのスピードを維持できるのでしょうか。
ブルックは堅実で隙のないボクサーです。負ける姿を想像できないボクサーの一人です。
大胆予測~
ブルックがボディブローでゴロフキンを苦しめ、判定勝ち!