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まだ頑張っているウンベルト・ソト
Sライト級10回戦(2015年10月3日)
アントニオ・オロスコ(メキシコ)VSウンベルト・ソト(メキシコ)
ソトは約1年半ぶりの試合。もう引退したのではと持っていましたが、WBAではまだ7位にランクしていました。
対するオロスコはIBFでは3位。1位も2位も空位なので、事実上の1位ということになりのでしょうか。
(出典:WOWOW)
(IBFはなぜ1位と2位を空位にするのでしょうね。指名挑戦者という位置づけなんでしょうか。指名挑戦権を獲得した和氣慎吾が1位にランクされていますから、そういう意味なんでしょうね。軽量級にやたらと日本人がランクインしているのも不思議です。)
(出典:WOWOW)
ソトを見るといつも、笑い飯さんを思い出します
そんなに似てるというわけでもないのですが、なぜか頭に浮かんできます。
1ラウンドはそんな?ソトの積極性が見られました。
2ラウンドになると、ペースの奪い合いで激しい打ち合いが展開され、手数の多さではオロスコですが、ソトもコンパクトなパンチで応酬していました。
4ラウンドぐらいから、オロスコのボディブローが目立ち、これが結構ソトのスタミナを奪っていったように思います。
ただ、ローブローが多く、むしろこの反則打のダメージが大きかったような気がします。
当て勘の悪いオロスコ
オロスコはボディブローの正確性だけでなく、顔面へのパンチも当て勘が悪く、スピードはあるが決め手に欠きます。
むしろ、ボディで失速したソトの、最後まであきらめないボクシングの方が好きですね。
22勝のうち15KOのパンチ力は感じませんでした。
むしろ時折打つソトのショートパンチやメキシカンらしい柔軟なボクシングを見てると、まだまだやれるな、という印象を持ちました。
9回にオロスコがローブローを取られましたが、この時の反則というより、中盤からの積み重ねに対する減点ですね。
ラビットパンチの蘊蓄
この試合で一番面白かったのは、ラビットパンチの語源の下りですね。
ジョー小泉さんが「ラビットパンチというのはウサギの後頭部が急所だからという説があるんですよ」というと、高柳さんが「ウサギの後頭部をこつんとやると伸びてしまうらしいですね」。ほんまかいなこの話。(この日は実況高柳アナ、解説陣はジョー小泉さんと浜田剛史さんの3人が久しぶりにそろい踏みでした)
ホープ、オロスコの大差判定勝ち
実は私の採点は、1ポイント差でオロスコ。大振りでスピードのあるオロスコのパンチに、ジャッジは幻惑されてたのではないでしょうか。
(出典:WOWOW)
この二人、実力はちょぼちょぼですよ。
オロスコはアミール・イマムやルスラン・プロポドニコフに比べるとかなり劣ります。世界タイトルは無理だと思います。伸びしろはなさそうです。