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テレンス・クロフォード(アメリカ)VSエギディウス・カバラウスカス(リトアニア)
WBO世界ウェルター級タイトルマッチ(2019年12月14日)
クロフォードは、35戦全勝26KO、32歳のスイッチヒッター。173㎝。
PFPランキングで常に上位に顔を出している3階級制覇王者。相手によって、右から左へ自在にスイッチします。最近は、サウスポーで戦うことが多くなっていますね。
カバラウスカスは、22戦21勝17KO1分け、31歳。WBO1位。175㎝。
2018年11月に、豪快なKOで全勝をキープしましたが、今年の3月に無名のレイ・ロビンソンと引き分けています。ロベルト・アリアザ戦→https://www.boxing-blog.com/entry/20190110
試合経過)
身長は、カバラウスカスの方が2㎝高いんですが、リーチはクロフォードが8cm上回っていますね(クロフォード188cm、カバラウスカス180cm)。
1R)クロフォードはサウスポースタイル
クロフォードはサウスポースタイルで構えます。クロフォードが右ジャブを突いて距離をとります。カバラウスカスがじわじわと前に詰めます。カバラウスカスは、クロフォードの右ジャブの打ち終わりを狙っているようです。
2R)カバラウスカスの右がヒット
お互いフェイントの掛け合いです。クロフォードが右ジャブで距離をキープしています。カバラウスカスはほとんどパンチを出しませんね。でも、不気味です。
ラウンド終盤、クロフォードが接近した時に、カバラウスカスが狙っていた右を打ち込んできました。何とかクロフォードはボディワークでパンチを殺しましたが、危なかったですね。
3R)カバラウスカスの右がクロフォードの顎をかすめる
クロフォードの右ジャブに、カバラウスカスが速い左ジャブをかぶせてきます。カバラウスカスのパンチは、予想以上に速いですね。
ラウンド中盤、またカバラウスカスの右がクロフォードの顎をかすめ、もみ合になって、クロフォードがスリップダウン。ちょっと効いたか?
クロフォードが距離を詰めて、打ち合いに出ます。いつもよりクロフォードはパンチをもらっている感じです。そして、カバラウスカスの右のタイミングがあってきたように思います。
4R)クロフォードが前に出る
クロフォードがジャブを突いて前に出ます。右を誘っているのでしょうか。お互いの距離が詰まってきました。クロフォードはリスクを覚悟で、左を狙っています。最後、クロフォードの左カウンターがヒットしました。
5R)クロフォードが打ち合いに出る
お互いのパンチが当たるスリリングな距離です。クロフォードは長いリーチを生かして、左のボディを放ちます。クロフォードが打ち合いに出ます。上下にパンチを打ち分けて、カバラウスカスを追いつめます。カバラウスカスも大振りのパンチで応戦します。
6R)クロフォードが前に出てプレッシャーをかける
クロフォードがジャブを突いて、じわじわと前に出てプレッシャーをかけます。クロフォードの長い左ストレートから左フックがヒット。カバラウスカスの打ち終わりを狙っていますね。
7R)右クロスカウンターでカバラウスカスがダウン
クロフォードがジャブを突いて前に出ます。左のボディブローが効果的です。接近戦で、クロフォードが右フックを打ち下ろします。
2分過ぎ、クロフォードの左右の連打で、カバラウスカスが下がり出します。いつの間にやら、クロフォードは右構えに変えています。そして、カバラウスカスの左フックに合わせて、クロスカウンターの右フックがカバラウスカスの側頭部をとらえます。カバラウスカスはたまらず、しゃがみ込むようにダウンしました。
立ち上がったカバラウスカスのダメージは深刻です。クロフォードが連打を畳みかけますが、カバラウスカスは何とかゴングに救われます。
8R)クロフォードは左右にスイッチ
クロフォードが右構えになって、仕留めにきました。接近戦で連打を畳みかけます。右ボディがカバラウスカスのわき腹にヒットしました。
2分過ぎ、クロフォードがまた左にスイッチしました。ラウンド終盤は、また右構えで連打を畳みかけます。
9R)やはり強かったクロフォード
サウスポーのクロフォードが、いきなり連打を畳みかけます。そして、ロープに詰めて、強烈な左アッパーを打つ抜くと、カバラウスカスが膝をついてダウン。
しかし、カバラウスカスもしぶといですね。立ってきました。
とびかかるようにクロフォードが右フックを叩き込むと、カバラウスカスが3度目のダウンを喫したところで、レフリーが試合を止めました。
序盤は、どうなるかと思いましたが、やっぱりクロフォードは強かったですね。