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平岡アンディ(大橋)VSロヘリオ・カサレス(アメリカ)
S・ライト級8回戦(2019年11月30日)
平岡は、14戦全勝9KO、23歳のサウスポー。IBF14位。180㎝。
トップランク社と契約し、これがアメリカデビュー戦となります。非常に恵まれた体格をしていますね。
カサレスは、21戦13勝5KO8敗。29歳のサウスポー。163㎝。
試合経過)
1R)長い右ジャブでカサレスをコントロール
サウスポー対決ですが、身長差が13㎝もあり、カサレスのお腹周りはややゆとりが感じられますね。平岡が、丁寧に右ジャをついて、じわじわと前に出ます。カサレスは、飛び込んでパンチを放ちますが、平岡はバックステップで軽くかわします。
カサレスが中に入ろうとしたところへ、平岡の左アッパーがボディにヒットしました。平岡はリーチ185㎝の長いジャブを突いて、距離をとります。開始1分ぐらいのところで、カサレスの右アッパーが平岡の顎をとらえました。平岡はちょっと上体が硬いですね。
少しずつ平岡の手数が増えてきました。左ストレートはなかなか威力がありそうです。平岡の右ジャブがいいですね。カサレスが前に出て距離を詰めてきますが、平岡の長いワンツーが先にヒットします。
2R)左アッパーと右フックで倒す
平岡が右ジャブを多用して、距離をキープします。カサレスが強引に中に入ってきますが、今度はうまくボディワークを使ってパンチを外しています。フットワークも速いですね。
カサレスが少しプッシャーを強めて前出てきました。しかし、飛び込んできたカサレスに左アッパーをカンターで放ち、カサレスが鼻血を出しました。カサレスも強引に前に出て、パンチを放ってきます。平岡はボディワークでうまくパンチを外しています。
そして、ラウンド中盤を過ぎたところで、平岡のアッパーがカサレスの顎にヒットし、体を入れ替えてカサレスをコーナーに詰め、右フックでカサレスの顎を打ち抜くと、崩れ落ちるようにカサレスがダウンしました。
辛うじて立ってきたカサレスに、平岡が上下にパンチを畳みかけ、コーナーに詰まって防戦一方になったところで、レフリーが試合をストップしました。
初回はやや硬さが見られましたが、上々のアメリカデビューと言っていいでしょうね。少し左のガードが甘いのが、気になりました。これからもう少し骨のある選手と対戦して行く上で、ディフェンスは重要になってきますよ。S・ライト級はかなり世界の壁が厚いと思いますが、焦らずじっくりキャリアを積んでいってほしいですね。