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マルセリーノ・ロペス(アルゼンチン)VSブレイディス・ブレスコット(コロンビア)
S・ライト級8回戦(2018年1月28日)
(出典:WOWOW)
ホルヘ・リナレスの防衛戦のアンダーカードに、すごい選手が登場しました。
ロペスは、36戦33勝18KO2敗1分け、31歳。WBC28位。
31歳でこの戦績で、まだWBC28位なんですね。このクラスはホントに選手層が厚い。
ブレスコットは、41戦30勝22KO11敗、33歳。
ブレスコットは、アミール・カーンをKOしたことで有名ですが、11敗の中にはかなり強豪との対戦があります。
対照的な体型
ロペスはいかにもアルゼンチンのボクサーらいし、がっちりした体型をしています。
一方のブレスコットはすらっとした長身選手です。
試合は予想通り、ロペスが前に出てプレッシャーをかけます。ブレスコットは長い左ジャブで距離を取ります。
ロペスのプレッシャーは回を追うごとに強くなってきます。
2ラウンドには早くもブレスコットはかなり押され気味で、ロープに詰まるシーンが増えてきます。
ロペスは左右フックを思い切り振ってきます。そしてキレもあります。
左ジャブもなかなか鋭く、しかもガードが堅いので、ブレスコットの下がりながらのパンチがほとんどクリーンヒットしません。
苦し紛れにスイッチするが
5ラウンド、解説のジョー小泉さんが「このラウンドはゴーサインです」と言った通りロペスのプレッシャーがさらに強くなってきました。
苦し紛れにブレスコットがサウスポーにスイッチしますが、ロペスはお構いなく連打を浴びせます。
そして、ロペスの右フックがカウンターでブレスコットの顎をとらえると、腰砕けのようにダウンしました。
(ロペスの右フックがアウンターでヒット)
何とか立ってきたブレスコットですが、再びロペスの連打にさらされ、とどめのパンチも右フックカウンターでした。
(ブレスコットの右に合わせてロペスの右カウンターがヒット)
これはもう立てないでしょう。
レフリーがカウント10まで数え、ロペスのKO勝ちです。
それにしても、こんなパワフルでしかもパンチんキレのあるすごいボクサーが、世界28位とは、S・ライト級の世界は広いですね。
同じクラスの世界ランカー、岡田博喜もこの相手はかなり危険ですよ。
このクラスで世界を狙うのは、容易ではありませんね。
ロペスは、今日のパフォーマンスでマッチメイクに恵まれれば、今年中に世界を狙えるだけの実力が十分あります。