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ジェブ・ホーン(オーストラリア)VSゲイリー・コーコラン(イギリス)
WBO世界ウェルター級タイトルマッチ(2017年12月13日)
(出典:WOWOW)
ジェフ・ホーンは、落ち目のマニー・パッキャオに勝って、一躍有名人になったボクサーだけど、私にはたまたまロートルのパッキャオとの対戦という、ラッキーチャンスに恵まれただけだと思っています。
こいつは、全くボクサーとしては魅力がないと、断言できます。
18戦17勝11KO1分け、29歳。ダメ押しで、テクニックもパンチ力もないつまらんボクサーと紹介しておきましよう。
コーコランは18戦17勝7KO1敗、27歳。戦績から察するに、たぶん典型的なつまらんイギリス人ボクサーでしょう。
4敗戦ボーイ並みのラフファイト
ホーンはガードを低くして左ジャブを突きます。コーコランはガードを堅めて、前進し、当たりもしないパンチをやみくもに打ってきます。
序盤はホーンが左ジャブとフットワークでコーコランを捌いていましたが、回を追うごとにコーコランのしつこい乱打戦に巻き込まれ、完全に自分のペースを見失います。
コーコランもパンチの精度が悪く、とにかくやみくもにパンチを放っているだけで、その勢いにホーンが押されて、ガードの甘さを露呈しただけ。
前半はもみ合いの多い乱打戦に終始し、ホーンは左ジャブが減って、手数も少なく、とにかくやみくもにパンチを放つコーコランがペースを握ります。
コーコランはテクニックもパンチ力もありませんが、「ガッツ」はありますね。
コーコランは徐々に失速
さすがにオーバーペースのコーコランは、後半になって少しずつ手数が減り、動きが悪くなります。
逆にホーンはようやく左ジャブが増えてきて、クリーンヒットも増えてきます。
8ラウンドにホーンの左ボディが決まり、流れが完全にホーンに傾きます。
(このボディブローで完全にコーコランの動きが鈍ります。この日のベストヒットです)
完全にペースを取り戻したホーンは、俄然動きも良くなり、手数も増えてきます。
コーコランは、ボディブローが効いたのか、完全に失速気味。
10ラウンドはホーンが一気に攻勢をかけ、コーコランは防戦一方、かなり苦しい展開となります。
そして、11ラウンド。コーコランはラウンド開始直後、左目の腫れをドクターチャック。
当然のごとくホーンが、倒しに行きます。
そして、ラウンド途中で、コーコランのコーナーから棄権の意思表示があり、レフリーが試合をストップしました。
(もはやこれまで。セコンドが試合の中止を要請)
全般的にもみ合いの多いラフファイトで、バッティングも多く、両者ともに目をカットする流血戦で、スリリングな交錯も、見るべき技術戦のない、最低の試合でした。
体力とパワーが決め手の、私が一番嫌いな試合だったと言えます。
KOでなくても、せめて華麗なテクニックが見れれば勝ちがありますが、この試合はどちらもなく、ホント、がっかりの試合でした。
ホーンはさっさと、テレンス・クロフォードに倒されてWOWOWの画面から消えてほしいボクサーですね。