村田諒太の標的 ビリー・ジョー・サンダースが1年ぶりの防衛戦で世界10位にてこずる VSアルツール・アカボフ

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目次

ビリー・ジョー・サンダース(イギリス)VSアルツール・アカボフ(ロシア)

WBO世界ミドル級タイトルマッチ(2016年12月3日)

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(出典:WOWOW)

サンダースはある意味で人気者です。ゲンナディ・ゴロフキンが強すぎるため、挑戦のオファーがサンダースに集中しているという話を聞きます。

村田に順番が回ってくるまで、なんとかサンダースに頑張ってもらいたいですね。

 

サンダースは23戦全勝12KO、27歳のサウスポーです。

アカボフは17戦16勝7KO1敗。同じくサウスポーです。

並みいる世界ランカーの中から、もっとも危険のなさそうな相手を選んだ、という気もしないではありませんね。

 

前半は一進一退

アカボフが前にでいてプレッシャーをかけ、サンダースは右ジャブと柔らかい身のこなしで、これを捌きます。

どちらかが明確に取った、というラウンドはほとんどなく、お互いに有効打の少ない、ジャッジ泣かせの試合展開が6ラウンドまで続きます。

唯一目立ったパンチは、5ラウンドにアカボフが放った右フックですね。

サンダースは、接近した時のアカボフの右フックが見えていないようです。

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(これがゴロフキンのパンチだったらここで終わっていたでしょう)

しかし、アカボフは戦績が示す通り、パンチ力がありませんね。これだけのクリーンヒットをもらったサンダースに、ほとんどダメージが感じられませんでした。

ディフェンス勘のいいサンダースがもらった、唯一のクリーンヒットだったような気がします。

 

後半はサンダースが前に出る

後半、アカボフが少し失速しプレッシャーが弱まったのを機に、サンダースが右ジャブをついて前に出ます。

アカボフもラウンドの前半は手が出ますが、後半はサンダースが反撃し、どうしてもサンダースがラウンドを支配した印象になります。

終盤の2ラウンドは、積極的に攻めたサンダースのスタミナが切れた感じで、最後の力を振り絞って反撃に出たアカボフがポイントを奪い、かなり微妙な判定になりそうな状況で12ラウンドを終了しました。

 

判定は3-0(116-113、116-112、115-113)でサンダースの防衛成功。

まあ、サンダースが逃げ切ったかな、という印象です。

 

村田なら勝てる

 

ジョー小泉さんは、「この試合でサンダースの評価を下げるのは間違い。アカボフは見た目以上にやりにくい相手です。」とコメントしていましたが、私は村田ならサンダースをKOできると思っています。

サンダースに怖いパンチはありませんので、村田が強引にプレッシャーをかけ続ければ、いくらディフェンス勘がよく体が柔らかいサンダースでも、逃げバテして、後半に必ずKOチャンスが巡ってくると思います。

村田は前半、パンチが当たらなくても焦らないことですね。

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