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藤本京太郎VSウィリー・ナッシオ(オーストラリア)
OPBF東洋太平洋ヘビー級王座決定戦(2017年1月14日)
(出典:日テレG+)
藤本はこれが2度目のチャレンジです。前回はあえなくTKO負けでタイトル奪取に失敗しています。
16戦15勝8KO1敗、30歳。OPBF1位にランクしています。
唯一の1敗が2012年のOPBF王座決定戦で喫したものです。
ナッシオは11戦10勝9KO1敗、30歳。OPBF2位。
ナッシオは身長183㎝と大型化が進む現在のヘビー級では、むしろ小さい方でしょう。しかし、178㎝の藤本に比べると、一回りは大きく見えます。
そのナッシオが1ラウンドからプレッシャーをかけ、藤本を追いかけまわします。
2ラウンドは左フックからアッパーを決め、藤本をロープに追いつめます。
しかし、ここで藤本の会心の右カウンターがヒットし、ダウンを奪いました。このカウンターがなかったら、藤本は負けていたかもしれませんね。
(この右はナッシオに見えていなかったようです)
これで形勢は完全に逆転。
まだ怖いパンチがあるものの、動きは明らかに悪くなり、プレッシャーも弱まりました。
中盤からの藤本のボディブローもかなり効果があったようです。
ボディが効いて、ガードが下がったナッシオに、藤本の左右パンチがヒットします。
解説の浜田さんが「打てば当たりますよ」というほど、顔面のガードがおろそかになっていました。
6ラウンドの右2発はかなりダメージがあったようですが、追撃のパンチに今一つ威力がなく、KOチャンスをものにできませんでした。
(中盤以降、この右が再三ヒット。京太郎にもう少しパンチ力あったら倒していたでしょう)
(このボディブローが効果的でした)
ナッシオが勝負をかけてきた10ラウンドは、かなり危ない場面もあった藤本ですが、ショートのカウンターとボディブローで何とかしのぎました。
(10ラウンドにナッシオの右がヒット)
最終12ラウンドも後半からナッシオが猛攻をかけてきましたが、藤本が必死に逃げ回り、勝負は判定に。
3-0(118-109、116-112、116-111)で藤本がついにOPBFヘビー級タイトルを獲得しました。
しかし、118-109の採点はないでしょう。116-112が妥当だと思います。
藤本はこの勝利でWBC15位に顔を出すかもしれませんね。
しかし、ヘビー級で世界を狙うには、あまりにも体格が小さ過ぎます。
顔はでかいですけどね。
福本翔馬VS福山和徹
ミドル級8回戦
(出典:日テレG+)
福本は恵まれた体型をしていますね。日本人にしてはリーチも長そうですし、体型的には村田諒太よりボクサーとしては素質は上かもしれません。
しかし、ボクシング技術はいただけません。
高校アマチュア5冠ということですが、スピードもパワーもディフェンスも今一つです。運動神経が悪そうな動きで、ぎこちなくて不器用なボクシングをします。アマで57戦のキャリアがあるとはとても思えませんね。
村田とは天と地の差があります。
3ラウンドに福山の右をもらうなど、上体の硬さが目につき、ディフェンス勘も悪いですね。
福山にもう少しパンチ力があったら、倒されていたでしょう。
しかし、10戦8勝7KO1敗の戦績が示す通り、パンチ力はあります。
4ラウンドの右アッパーで勝負あった感じです。
辛うじて立ってきた福山ですが、福本の右アッパーでまたもダウンし、レフリーが試合をストップしました。
しかし、このボクシングでは日本タイトルも難しいかもしれません。