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テリー・フラナガン(イギリス)VSオルランド・クルス(プエルトリコ)
WBO世界ライト級タイトルマッチ(2016年11月26日)
(出典:WOWOW)
これを世界タイトルマッチというには、あまりにも力の差がありすぎました。
前回のムゾンケ・ファナもひどかったですが、クルスはもはや世界ランカーのレベルに達していませんね。
それにしても、イギリスのボクサーはつまらない奴が多いです。まともなのはアンソニー・ジョシュアとケル・ブルックぐらいだと思います。
なのにイギリスのボクシング人気は、今や世界一といえるかもしれません。不思議です。
フラナガンは31戦全勝12KO、27歳のサウスポーです。
戦績が示す通りパンチ力はありません。
クルスは30戦25勝13KO4敗1分け、35歳のサウスポーで、一応、WBO13位にランクしています。
体格差が歴然
元々フェザー級の選手だったクルスとフラナガンでは、その体格は一回り、いや二回りぐらい違って見えました。
体格で勝るフラナガンは、馬力に任せて前に出ます。クルスは初回から押されっぱなしです。
4ラウンドぐらいから、一方的な展開になってきます。
フラナガンにもう少しパンチにキレがあったら、もう倒していたでしょうね。
フラナガンは馬力はありますが、パンチの当て方が雑で、実に不器用なボクシングをします。
連打でストップしかないか
倒すパンチのないフラナガンがKOを狙うには、馬力に任せた連打でレフリーストップを狙うしかないでしょうね。
そして、8ラウンドにやっとこの退屈な展開を終わらせることが出来ました。
フラナガンがクルスをコーナーに詰め、連打でクルスからダウンを奪いました。
(最後のパンチは後頭部にヒットしたようですが、アピールするクルスはもう戦意喪失状態です)
一応立ってきたクルスにフラナガンが連打すると、クルスはあっさりダウン。もう完全に戦意喪失です。
レフリーがストップして一応、フラナガンの8RTKO勝ちです。
この試合で唯一面白かったのは、ジョー小泉さんが「フラナガンはヘッドハンターの傾向がありますね。もっとボディを打てば…」といった途端、フラナガンがボディブローを打ったことぐらいですね。
(気持ちが折れたクルスにレフリーがストップ)
次はフェリックス・ベルデホ
まるでチューンアップのような防衛戦に勝利したフラナガンは、5度目の防衛戦で難敵を迎えます。
ただ、最近のベルデホは、今一つ物足らない試合が続いています。
モチベーションの問題もあるのでしょうが、馬力のあるフラナガンを倒すのは至難の業でしょうね。
しかし早くからスーパースター候補と呼ばれていたベルデホですから、こんなつまらないボクシングをするフラナガンあたりには、力の差を見せ付けてタイトルを獲得してほしいと思います。