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レオ・サンタ・クルス(メキシコ)VSカール・フランプトン(イギリス)
WBA世界フェザー級タイトルマッチ(2016年7月30日)IN USA
(出典:WOWOW)
サンタ・クルスは33戦32勝18KO1分け、28歳。
長谷川穂積をKOしたキコ・マルチネスに圧勝して、WBAタイトルの初防衛に成功しています。
私は。この試合でサンタ・クルスを少し見直しました。
カール・フランプトンは22戦全勝14KO、29歳。前WBA・IBF世界Sバンタム級チャンピオンです。
身長165㎝でリーチが短く、まさに日本人体形ですが、出入りのスピードと重いパンチでそのハンデを十分カバーしています。
パワーと手数ならサンタ・クルス、スピードとパンチ力ならフランプトン、かな?
ボクシングに対する見る目のなさを反省し、今回から「マニア」という看板を外しました。
目まぐるしく展開が変わる
初回はサンタ・クルスが手数で上回りました。
しかし、2ラウンドにフランプトンの左フックがテンプルに決まり、サンタ・クルスが大きく体勢を崩しました。
この一番のビッグパンチでしたね。
(フランプトンの左フックがテンプルにヒット。大きく体勢を崩しロープにもたれかかるサンタ・クルス)
3ラウンドにもフランプトンが右アッパーを高いガードのサンタ・クルスの顎にねじ込み、ペースを握ったかに見えました。
(フランプトンが距離を支配したかに見えましたが)
しかし、4ラウンドはサンタ・クルスが前に出てプレッシャーをかけ、手数で盛り返します。
まさにシーソーゲーム
5回6回はサンタ・クルスが手数で上回り、フランプトンが後手に回ります。
とられたら取り返す、という展開がこの後も続きます。
(打たれたら必ず打ち返すサンタ・クルス)
9ラウンドはフランプトンが速い動きで相手を制すと、10ラウンドはサンタ・クルスが左ジャブで少し疲れの見えたフランプトンをコントロール。
私の採点では10ランドを終了して互角でした。
11ラウンドはフランプトンが少し力を込めてパンチを打ちこむと、12ラウンドはサンタ・クルスが手数で応酬しました。
判定は2-0(114-114、112ー116、111-117)でフランプトンがタイトルを奪取しました。
ちなみに私の採点は114-114。
パンチの効果だけを見ると、フランプトンかもしれませんが、手数はサンタ・クルスが上回っていたように思います。
私の好みは、連打の回転が速いサンタ・クルスです。フランプトンはだんだんつまらないボクサーになっているような気がします。
はやくも再戦の声が上がっていますが、私は「いらんな~」です。
同じ展開がもう12ラウンド行われるだけですよ。新鮮味なし。再戦が観たかったら、今日の試合のビデオを見てれば十分です。
「どんな展開になるか読めない!」がボクシングの醍醐味、魅力ある対戦カードだと思います。この二人の対戦はこれっきりにしてください。
フランプトンの相手はWBOの新チャンピオン、オスカル・バルデス(メキシコ)しかないでしょうね。
私は、フランプトンのKO負けが見たい!