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リー・セルビー(イギリス)VSエドゥアルド・ラミレス(メキシコ)
IBF世界フェザー級タイトルマッチ(2017年12月9日)
(出典:WOWOW)
セルビーは26戦25勝9KO1敗。30歳。これが4度目の防衛戦です。
ラミレスは24戦20勝7KO3分け1NC,24歳のサウスポー。IBF11位。
ラミレスは、無敗ですが、名のある選手との対戦はほとんどありません。
そして、この試合は、ラミレスの体重オーバーのより、セルビーが勝つか引き分けた場合のみタイトル防衛となり、ラミレスが勝った場合は王座は空位となります。
2.5ポンド(1,13キロ)ぐらいのオーバーは最近もう当たり前になってきて、驚きもしませんね。何度も言いますが、もっと厳しいペナルティが必要だと思います。
さて、この試合ですが、どちらもKO率が低く、判定決着濃厚の世界戦です。しかもおそらく凡戦必至でしょう。
3ラウンドからチャンピンがペース握る
ラミレスが元気だったのは序盤だけ。
3ラウンドに入り、セルビーが自分の距離でヒットアンドアウエーで手数を増やすと、追う足のないラミレスは完全にスピード負けし、前に出て距離を詰めますが、先に手を出すのはセルビーです。
中盤には完全にセルビーの一方的な展開となり、完全にラミレスの動きを見切ったセルビーがやりたい放題。さすがにこのペースが続くとKOもあり得るでしょう。
8ラウンドの左フックで大きく体を泳がせたラミレスは、完全にピンチに陥ります。
(強烈なパンチに見えましたが、意外にラミレスにダメージはなかったようです)
セルビーが中盤以降失速?
このままの展開だと、終盤にはセルビーの久々のKOシーンが見られるかと期待しました。
しかし、9ラウンドあたりから、セルビーがペースダウンします。
ラミレスは必死にセルビーを追いかけますが、パンチにスピードがなく、難なくセルビーにさばかれてしまいます。
セルビーもややスタミナが切れてきて、ボクシングが雑になってきます。
セルビーは決してガードが堅いわけではないので、時折ラミレスのパンチを不用意にもらいます。右のガードが甘いような気がしますね。
ただ、ラミレスもパンチ力がないので、助かっています。
(ラミレスがセルビーをロープに詰めてパンチを浴びせます)
11ラウンドは相変わらず手数が多いのはセルビーですが、クリーンヒットはラミレスが多かったようです。
私には、ポイントは圧倒的にセルビーがリードしているように思いましたが、珍しく最終ラウンド、セルビーが逃切り態勢に入らず、最後の力を振り絞って、ラッシュしてきました。
かなり疲れたラミレスはよれよれになりながら、必死で防戦します。
特にボディブローはかなり効いている感じです。
セルビーのパンチはホントに軽いのでしょうね。かなりラミレスの顔面にパンチをヒットさせましたが、倒し仕切ることが出来ませんでした。
まあ、もみ合の少ないクリーンなファイトだったことが唯一の救いですね。
採点はもちろん3-0(118-110、119-109、116-112)でセルビーが大差の判定勝ちです。
次の防衛戦はの相手は、同国のジョシュ・ウォーリントン。
2016年4月にイギリスで天笠選手に大差の判定勝ちをしています。
26戦全勝6KO、27歳。一応、IBF1位ですが、KO率は異常値ですね。
凡戦必至の最低のカードのような気がします。