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ドミトリー・ビボル(ロシア)VSトレント・ブロードハースト(オーストラリア)
WBA世界ライトヘビー級タイトルマッチ(2017年11月4日)
(出典:WOWOW)
ビボルは11戦全勝9KO、26歳。わずか11戦ですが、すでにこれが3度目の防衛戦となります。
ブロードハーストは21戦20勝12KO1愛、29歳。WBA10位。
右ストレートというより右ジャブ
ビボルはがっちりとしたいい体つきをしていますね。多少硬い感じはしますが、パワーアはありそうです。
そして、左ジャブが速くて強い。このジャブだけで倒せそうな破壊力がありそうです。
最初のダウンは、この左ジャブがヒットしていますが、その後もみ合ってなぎ倒された感じに見えました。倒れたときにパンチは当たっていませんね。
(もみ合って倒された感じです)
ブロードハーストにダメージはなさそうです。
しかし力の差は歴然としています。ビボルがプレッシャーをかけて前に出て、ワンツーをヒットすると、ブロードハーストの膝が揺れます。
パワーもパンチ力も圧倒的な差があります。
さすがにこのラウンドは持ちこたえたかな、と思った終了間際に、まるでジャブのような軽い右ストレートがブロードハーストの顎をとらえると、キャンバスに仰向けにひっくり返りました。
(ショートの軽い右ストレートでしたが、破壊力は抜群です)
ブローハーストのダメージは相当なもので、ほぼ失神状態。レフリーがすぐにストップしました。
(それほど強く打ち抜いた感じもなかったのですが、見た目以上にダメージは深刻でした)
パンチの破壊力は、ライトヘビーではひょっとしたら、アルツール・ベテルビエフより上かもしれませんね。
次は1位のサリバン・バレラ(キューバ)との指名試合ですが、12ラウンドあればバレラを捕まえることが出来るでしょう。
ライトヘビー級はロシア勢の天下
3団体はすべてロシア勢が制覇。孤軍奮闘しているのは、WBCのアドニス・スティーブンソン(アメリカ)だけです。
一番勢いのあるのは、もちろんIBFのアルツール・ベテルビエですが、一発パンチはビボルが上かもしれませんね。
そしてWBOがセルゲイ・コバレフです。アンドレ・ウォードの反則ローブロー攻撃があったとはいえ、あのTKO負けでかなり評価を下げたことは事実です。
また、WBO王座を獲得したとはいえ、相手は全く無名のビャチェスラフ・シャブランスキーという選手です。
この4人の世界チャンピオンを追いかけるのは、ウクライナのアレクサンダー・クボジーク。なかなかユニークなボクサーで、ライトヘビー級のワシル・ロマチェンコみたいなボクシングをします。パンチ力は、かなり劣りますが、やりにくい選手でしょうね。
もう一人は、マーカス・ブラウン(アメリカ)。アメリカ期待のホープです。