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ホセ・ラミレス(アメリカ)VSマイク・リード(アメリカ)
WBC米大陸S・ライト級タイトルマッチ(2017年11月11日)
(出典:WOWOW)
ホセ・ラミレスは20戦全勝15KO、25歳。WBC3位。
ラミレスは、その好戦的なファイトスタイルで、アメリカ西海岸では大変な人気者のようです。
マイク・リードは23戦全勝12KO、24歳のサウスポーです。WBO10位。
こちらは戦績が示す通り、スピードとテクニックが身上です。
パワーが違いすぎる
身長178㎝のラミレスに対し、リードは168㎝。その差10㎝は、リング上で対峙すると1階級違う感じがします。
背の高いラミレスが前に出て距離を詰めます。リードは速いフットワークで距離を取り、左のカウンターを狙います。
ラミレスの攻撃はかなり雑な感じですが、とにかくパンチを思い切り振ってきます。
スピードで勝るリードは、右アッパーのカウンターをヒットしますが、ラミレスは全く意に介さず前に出てプレッシャーをかけます。
早くもパワーの違いが明らかで、リードは完全に押され気味です。
ラミレスの必殺パンチも左
ラミレスの圧力は相当強いようです。
リードのカウンターが時折ヒットするのですが、ラミレスはガンガン前に出て、思い切り左ボディブローを叩き込みます。
ラミレスのパンチは、ややオープン気味で、アンダーカードで登場したアレクス・サウセドの方がパンチの角度も精度も上ですね。ただ、パワーはけた違いです。
2ラウンドにラミレスの左フックでリードの体が泳ぐと、一気にロープに詰め、ボディブローを容赦なくたたきつけます。
(ラミレスの左フックでリードの体が泳ぐ)
リードに反撃の隙を与えません。とにかく力一杯パンチを放ちます。
このあたりが人気の理由でしょうね。
(左フックをテンプルに引っ掛け、最初のダウンを奪います)
猛攻にさらされたリードのテンプルにラミレスの左フックが引っかかるようにヒットし、リードが体勢を崩すようにダウン。もう、勢いで倒されたような感じです。
リードは見た目ほどダメージはなさそうですが、試合が再開されるとまたラミレスの猛攻にさらされます。リードはロープから全く動けません。
そして、ラミレスが強烈な左ボディブローから顔面にパンチをヒットすると、リードの顎が上がり、もはやこれまでと判断したレフリーが割って入りました。
(ややオープン気味ですがものすごいパワーで、リードは全く動けません)
打って打って打ちまくるボクシング。多少打たれても全く関係なしですからね。これは人気が出るのもわかります。
パンチの打ち方は少々雑でも、これだけボコボコにされると、相手はどうにもならないでしょう。
テレンス・クロフォードがウェルター級に上げても、S・ライト級はスター候補がいっぱいいますね。
まず筆頭に、ライト級から上がってくるであろうマイキー・ガルシア。IBFのセルゲイ・リピネッツに挑戦しますが、恐らくガルシアが問題なく勝つでしょう。
WBC1位にランクされるアミール・イマム。まさかのTKO負けでやや株をさげたものの、4R終了TKOで再起戦を飾っています。
どうやら、このイマムとホセ・ラミレスが対戦するようですね。これは楽しみな一戦です。
そして、前回ご紹介しました、アレクス・サウセド。
あと、名前だけを上げれば、オマール・フィゲロア、エドゥアルド・トロヤノフスキー、ジュリアス・インドンゴ。
いや~岡田博喜は大変ですよ。