目次
アレクス・サウセド(アメリカ)VSグスタボ・ビットリ(アルゼンチン)
NABA・NABO北米S・ライト級王座決定戦(2017年11月11日)
(出典:WOWOW)
サウセドは25戦全勝15KO、23歳。WBO6位。
ビットリは23戦20勝11KO2敗1分け、28歳のサウスポー。WBO13位。
このタイトルは、WBAとWBOの地域タイトルですから、王座を獲得すれば、WBA・WBOのランキングは間違いなく上昇すると思います。
サウスポーを苦にしないサウセド
サウセドは左のパンチが鋭く、サウスポーに対しても全く全く苦にすることなく、速くて強いジャブでビットリにプレッシャーをかけます。
ビットリはサウセドのスピード、パワーに早くも押され気味で、下がりながらなんとか初回を乗り切ります。
2ラウンドに入ると、ビットリが前に出てサウセドのパワーに対抗し、なんとか先手で攻めますが、長くは続かず、次第にサウセドのプレッシャーで後退し始めます。
サウセドの左フックが効果的にヒットし、特にダブルのフックは速くて上手くて、しかも強烈です。もう、力の差が歴然としてきましたね。
結局左で倒す
3ラウンドが始まってすぐ、サウセドの左アッパーがヒットし、ビットリがぐらつきます。
(サウセドの左アッパーでビットリがぐらつく)
すかさずサウセドが追撃し、ロープに詰めて左フックがカウンターでヒットすると、サウセドはワンテンポ遅れてダウン。
(ビットリの左をかわし、サウセドの左フックがカウンターで顎をとらえます)
辛うじて立ってきたビットリにサウセドが襲いかかります。
この追撃も、冷静で的確に相手にパンチをヒットさせています。
そして、その猛攻から逃れるようにまた、ワンテンポ遅れてビットリが膝を突きます。2度目のダウンです。
(かなりダメージがあります)
そして、とどめはやはり左フックカウンター。見事なタイミングでヒットし、ビットリは失神するようにダウン。すぐにレフリーがストップしました。
(この左フックカウンターは強烈でした)
浜田剛史さんが「世界チャンピオンになれる選手」と言っていましたが、私も2018年中にはそのチャンスがやってくるような気がします。
この勝利で、サウセドはWBA4位、WBO3位にランクアップしています。
同じ階級の岡田博喜にとっては、何とも厄介なホープが浮上してきましたね。