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アンドリュー・タビチ(アメリカ)VSユニエル・ドルティコス(キューバ)
IBF世界クルーザー級王座決定戦(2019年6月15日)
タビチは、17戦全勝13KO、29歳。IBF1位。
WBSS一回戦は、ルスラン・ファイファーに判定勝ちして、準決勝に駒を進めています。
ドルティコスは、24戦23勝21KO1敗、31歳。IBF3位。
WBSSシーズン1では、ムラト・ガシエフにTKO負けして、準決勝で敗退ししました。シーズン2の一回戦は、マテウシュ・マステルナクに判定勝ちして、準決勝に駒を進めています。
パワーのドルティコスにスピードで対抗するタビチ
ドルティコスは、左ジャブを突いて、じりじりと前に出ます。タビチは下がりながら、速いステップインでパンチを放ちます。ドルティコスの右は威力がありそうです。パンチのスピードは、タビチの方が速そうですね。
徐々にドルティコスのプレッシャーが強くなってきます。タビチも下がりながら、速いワンツーを放ちます。しかし、ドルティコスの右が当たれば、試合は終わりそうな感じがします。
タビチは、速いステップインで応戦しますが、ドルティコスのプレッシャーに、押され気味になっていきます。タビチのスピードが落ちたら、危ないでしょうね。この展開ですと、やはりタビチの方がスタミナを消耗すると思います。それにしてもドルティコスの右は迫力がありますね。
ドルティコスのパワーにタビチが押され気味
中盤から、ドルティコスは、プレッシャーをかけて前に出て、ボディブローを放ちタビチの動きを止めようとしている感じです。タビチも隙をついてパンチを返しますが、ドルティコスのプレッシャーに完全に押されています。
しかし、ドルティコスがバッティングで右目をカットしました。かなり出血がひどいですね。ドルティコスはレフリーの死角になるところで、ローブロー気味の左ボディブローをヒットさせます。しかし、苦しくなったタビチの執拗なクリンチに対して、ホールドの減点を取られました。
失速したのはドルティコスでしたが
ガンガン前に出るドルティコスですが、ややガードがルーズで、時折タビチの速いパンチを被弾します。後半になってもタビチの動きは落ちませんね。むしろドルティコスの方が、動きにキレがなくなってきたような気がします。
相変わらずプレッシャーをかけ前に出ますが、やや手数が減ってきましたね。タビチは、打ち終わりにパンチを返しますが、あまりカウンターは打ちません。ドルティコスのパワフルなパンチにカウンターを合わせるのは、なかなか勇気がいるのかもしれません。
終盤はさすがにドルティコスに疲れが見え始め、プレッシャーも弱くなってきました。しかし、タビチも時折飛び込んでパンチを放つだけで、それほど手数が出ません。
そして衝撃のKO
9ラウンドに少し休んだ感じのドルティコスが、10ラウンドにまた前に出てパンチを放ちだします。タビチも疲れましたね。クリンチでドルティコスの攻撃を封じます。
そして、残り33秒、苦し紛れに放ったタビチの右に、ドルティコスの右カウンターがジャストミート。
完全に失神したタビチを見て、レフリーがすぐに試合をストップしました。
山中慎介さんが、トマス・ロハスを左ストレート一発で倒したシーンを思い出しました。衝撃的なKOでした。
たシーンを思い出しました。衝撃的なKOでした。