ジェームズ・デゲイル まさかの大番狂わせで王座陥落 VSケイレブ・トゥルーアックス

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ジェームズ・デゲイル(イギリス)VSケイレブ・トゥルーアックス(アメリカ)

IBF世界S・ミドル級タイトルマッチ(2017年12月19日)

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(出典:WOWOW)

デゲイルは25戦23勝14KO1敗1分け、31歳。スイッチヒッターですが、基本的にはサウスポースタイルで戦います。

2017年1月にバドゥ・ジャックとの王座統一戦で、ジャッジの幸運な採点に助けられ、1-0の判定で引き分け、かろうじてIBFの王座の防衛に成功しています。

私には、この試合、デゲイルの完敗としか見えませんでした。泥棒みたいな引き分けです。

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 その後、肩の手術のため、11か月のブランクをつくりました。

トゥルーアックスは、33戦28勝18KO3敗2分け、34歳。右構えでIBF15位。

世界挑戦はこれが2度目で、1度目はダニエル・ジェイコブスにTKO負けしています。

11ラウンドまで大健闘していましたが、12ラウンドにジェイコブスの滅多打ちに合いレフリーストップされました。

この試合の賭け率は、41対1で、ほぼ賭けが成立していません。もちろんデゲイルが圧倒的に支持されています。なにしろイギリスでの凱旋試合ですし、相手は15位。万が一にもデゲイルが負ける要素はありません。

様子がおかしいデゲイル

トゥルーアックスはがっちりした体つきで、体格はほぼ同じはずですが、デゲイルの方が長身で細く見えます。

初回こそトゥーアックスの突進を捌いていましたが、2ラウンドからはデケイルが押されっぱなし。ロープに詰まるシーンが多くなります。

5ラウンドはコーナーでトゥルーアックスの滅多打ちに合い、ダウン寸前のピンチにさらされます。

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(トゥルーアックスの右アッパー、そして右フックがデケイルの顎をとらえる)

 解説の西岡利晃さんが何度か指摘していましたが、デゲイルの肩が完治してないのかもしれません。右ジャブも少ないですし、左はストレートを打ちません。

後半トゥルーアックスが失速

しかし、後半に入るとトゥルーアックスの手数が減り、前出て距離を詰めても、デゲイルのパンチの方が先にヒットするようになります。

前に出るパワーも少しずつ弱まり、デゲイルが前に出てパンチをヒットする場面も増えてきます。

明らかに飛ばしすぎたトゥルーアックスのスタミナが切れてきた感じです。

不思議とデゲイルの動きが良くなってきたように見えます。手数も増えてきて、特にボディブローがトゥルーアックスを苦しめます。

前半は完全にトゥルーアックスのペースでしたが、後半はデケイルがかなり盛り返し、最終ラウンドは、デゲイルがトゥルーアックスをダウン寸前まで追いつめました。

私の採点は114-114のドローです。

ジャッジは2-0(114-114、116-112、115-112)でトゥルーアックスがタイトルを獲得しました。

デゲイルは全く魅力のないただの変則ボクサーですが、トゥルーアックスもただ前に出て単調なボクシングを繰り返すだけで、テクニックもパンチ力も魅力もないですね。

この二人は再戦するらしいですが、デゲイルが万全ならタイトルを取り返すでしょうね。まあ、凡戦必至ですけどね。

前にも書きましたが、ミドル級やライトヘビー級に比べると、S・ミドル級はかなりレベルが低い感じがします。

ミドル級で勝てない選手がS・ミドルに上がってきて、S・ミドルで強い選手はライトヘビーに上げる、そんな傾向があるような気がしてなりません。

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