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フリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)VSクリストファー・ロサレス(ニカラグア)
WBC世界フライ級王座決定戦(2019年12月20日)
マルチネスは、16戦14勝11KO1敗1NC,24歳。
ロサレスは、33戦29勝20KO4敗、25歳。
ロサレスは、比嘉大吾から奪ったタイトルを、チャーリー・エドワーズに奪われています。マルチネスは、そのエドワーズと今年8月に対戦していますが、無効試合となっています。しかし、そのエドワーズがタイトルを返上し、S・フライ級に階級を上げたため、空位になったタイトルを争うことになったようです。
試合経過)
1R)マルチネスが積極的に打って出る
10cm背の低いマルチネスが、積極的に打って出ます。ロサレスは、下がりながらカウンターを狙っています。マルチネスの連打が速いですね。そして、左のパンチが多彩です。ロサレスは下がりながら、長いワンツーで応戦します。
2R)マルチネスが右目をカット
マルチネスが前に出て、ロサレスの遅いパンチに左のカウンターがヒット。しかし、ロサレスも右のストレートを返します。マルチネスは頻繁にスイッチしますね。終盤は、マルチネスの左右の連打でロサレスを追いつめます。
しかし、マルチネスは右目をカットしたようです。
3R)マルチネスのスイッチにロサレスが幻惑
マルチネスがサウスポーにスイッチします。ロサレスは、左ジャブで距離をとります。マルチネスの左フックがロサレスの顎をとらえます。マルチネスはやはり右構えの方が、スムーズにパンチが出ますね、
ラウンド終盤は、マルチネスが連打を畳みかけます。
5R)マルチネスの左が多彩
この回もマルチネスが前に出て、プレッシャーをかけます。ロサレスは、左ジャブを突いて、とにかく距離を取ろうとしています。マルチネスの左アッパーがヒット。マルチネスの左はホントに多彩です。
ラウンド中盤、マルチネスの左フックがラサレスのボディにヒットし、そこから左右のフックを上下に放ちます。終盤は、マルチネスの連打。
6R)やや一方的な展開に
マルチネスが頻繁にスイッチしながら、左ジャブがロサレスの顔面をとらえます。そして、左右のアッパーがヒットします。さらに左ボディから上にパンチを返します。
ラウンド終盤、マルチネスの右ストレートでラサレスの顔が上がります。
7R)ロサレスは防戦一方に
マルチネスの左アッパーからボディへ。さらに左右のパンチが上下にヒットします。そして、マルチネスの左ボディショットが効いて、ロングのワンツーで何とか逃げようとします。しかし、ラウンド終盤、マルチネスが連打を畳みかけ、やや一方的な展開になってきます。
8R)ロサレスはボディショットが効いてきた
マルチネスの左ジャブは速いですね。ロサレスも長いワンツーで鵜応戦しますが、距離が詰まるとマルチネスの連打にさらされます。ロサレスは明らかにボディショットを嫌がっていますね。
ロサレスの長い左ジャブに、マルチネスの右がカウンターでヒットします。
9R)最後はボディから連打
マルチネスは頻繁にスイッチします。このラウンドも少しそれで、休んでいる感じでした。しかし、ラウンド開始1分、左右のボディブローでロサレスをロープに詰めると、一気に連打を畳みかけ、ロサレスが防戦一方になったところところで、レフリーが試合をストップしました。1分19秒。マルチネスのTKO勝ちで、タイトルを獲得しました。
マルチネスは、同じフライ級の田中恒成にとっては、かなりの難敵だと思います。対戦すれば、間違いなくかみ合います。スリリングなパンチの交錯が期待できますね。