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エリスランディ・ララ(アメリカ)VSテレル・ゲシェイ(アメリカ)
WBA世界S・ウェルター級タイトルマッチ(2017年10月14日)
(出典:WOWOW)
ララは28戦24勝14KO2敗2分け、34歳のサウスポー。これが7度目の防衛戦になります。
ゲシェイは20戦全勝9KO、30歳。村田諒太が金メダルを獲得したロンドンオリンピックでは同じミドル級で出場し、ベスト16で敗退しました。
現在WBA6位。
距離の長さに苦しむゲシェイ
身長では上回るゲシェイですが、ララの長いリーチに阻まれ、なかなか懐へ入れません。
初回からララの左ストレートがヒットし、ゲシェイのパンチは届きません。
明らかにララが一枚上手ですね。
そして4ラウンド、強引に中に入っていったゲシェイに、ララの右フックがテンプルにヒットし、左アッパーでゲシェイがダウンしました。
(右フックがテンプルをとらえ、右アッパーでダウンを奪いました)
淡々とラウンドを消化するララ
ララはダウンを奪っても決して無理をしませんね。
ゲシェイも右のカウンターは少しずつタイミングが合ってきましたが、なかなか距離をつかめません。
7ラウンドにゲシェイの右ストレートがヒットし、ララが腰を落とす場面がありましたが、見た目ほどダメージはなさそうでした。これがゲシェイが放った唯一のクリーンヒットだったと思います。
(ゲシェイの唯一のクリーンヒットで腰を落としたララですが、ほとんどダメージはなかったようです)
完全にペースを握ったララは、必死で前に出て反撃を試みるゲシェイを左ジャブでコントロールし、先にパンチをヒットし、ゲシェイにつけ入るすきを与えません。
終盤は軽いパンチでララは完全に逃切り態勢。何とかして突破口を探すゲシェイも、ほとんどクリーンヒットがなく、完全に攻めあぐね、退屈なラウンドを重ねて試合終了。
判定は3-0(116-111、117-110、117-110)でララが7度目の防衛に成功しました。
こんなボクシングでは、ビッグマッチの話はまず来ないでしょうね。
個性豊かな他の団体の王者に比べると、華がなさすぎます。
WBC ジャーメル・チャーロ
IBF ジャレット・ハード
WBO ミゲール・コット
ララと対照的なボクシングをするジャレット・ハードと対戦したらどうかな~
ハードが空回りして、噛み合わないかもしれませんね。