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井上尚弥(大橋)VSヨアン・ボアイヨ(フランス)
WBO世界S・フライ級タイトルマッチ(2017年12月30日)
相手探しに苦労している井上に、やっと相手が見つかりました。
ランキング7位のボアイヨは、無効試合を挟んで31連勝中の29歳、フランス人です。
まあ、井上の仕上がりさえ問題なければ、このフランス人に負けることはないでしょうね。
井上の唯一の敵は「油断」だけです。
問題は、このあと、来年2月24日に米国で予定されている「SUPERFLY2」への出場し、IBF王者のジャーウィン・アンカハス(フィリピン)と対戦することがほぼ決定しているという話です。
2か月足らずのインターバルで、統一戦とは何ともすごい計画です。
ちなみに、アンカハスは18日に、イギリスで無敗のジェイミー・コンランを6RKOして、3度目の防衛に成功しています。
井上としては、ダメージを残さず、フランス人を倒しておかないといけませんね。
拳四朗(BMB)VSヒルベルト・ペドロサ(パナマ)
WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ(2017年12月30日)
拳四朗は10月22日に初防衛に成功したばかりです。こちらもわずか2か月余りのインターバルで2度目の防衛戦を行うという強行スケジュールです。
ペドロサはランキング8位(私の持っているボクシングマガジンではまだ13位)です。23戦18勝8KO3敗2分け、25歳。
10月26日にWBAカリブ海ライトフライ級王座を獲得し、ランキングを上げたのでしょうね。ちなみにWBAでは4位にランクしています。
拳四朗もこの防衛戦に勝てば、次は前王者のガニガン・ロペスとの再戦が予定されています。
怖いパンチはなさそうですし、ここは思い切った攻めでKO防衛を期待したいですね。
田口良一(ワタナベ)VSミラン・メリンド(フィリピン)
WBA・IBF世界ライトフライ級王座統一戦(2017年12月31日)
田口は本来ならWBOの田中恒成と統一戦をやるという話でしたが、田中が負傷したため、相手がIBFに代わって、ミラン・メリンドと統一戦をやることになったようです。
メリンドといえば、5月21日に八重樫東を1RKOで倒し、タイトルを獲得した強豪です。
39戦37勝13KO2敗、29歳。
八重樫戦では衝撃的なKOで勝ちましたが、出会いがしらにいいパンチをもらったという感じで、私はそれほどパンチ力があるボクサーだとは思っていません。むしろ完成度の高いテクニックを持った、隙のないボクシングが持ち味のような気がします。
しかし、今の田口なら、得意の消耗戦に持ち込めば、十分勝てるチャンスがあると思います。
余談ですが、井岡一翔がタイトルを返上したため、大みそかに4つも世界戦が行われるなんていう、ボクシングファン泣かせの過密スケジュールがなくなり、ほっとしています。
京口紘人(ワタナベ)VSカルロス・ブイトラゴ(ニカラグア)
IBF世界ミニマム級タイトルマッチ(2017年12月31日)
京口の前回の世界戦では、ダウンを奪ってタイトルを獲得しましたが、前半はチャンピオンのパワーに押され、かなり苦しい展開だったように思います。
8戦全勝6KO、23歳。成長に期待しましょう。
ブイトラゴはランク3位ですが、1位と2位が空位ですので、事実上のトップコンテンダーです。しかも、ローマン・ゴンザレスの後継者とも言われている強豪です。
33戦30勝17KO2敗1分け1無効試合、25歳。
2敗はいずれも、ノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)との世界戦で判定負けしたものです。
京口にとっては、タイトルを獲得した試合よりも、さらに厳しい戦いになるでしょうね。