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加納陸VS高山勝成
WBO世界ミニマム級王座決定戦(2016年8月20日)
(出典:テレビ大阪)
久しぶりに昼間(午後2時40分)の生中継でした。
ビールと枝豆を用意して、「さあ加納の新記録達成でも見るか~」
加納陸はWBO1位。12戦10勝5KO1敗1分け、18歳9か月4日。
このタイトルを獲得すれば最年少世界チャンピオン記録を樹立することが出来ます。
私はほぼ勝ちを確信していました。まさかロートルの高山に負けることはないでしょう。
一方の高山はこのクラスの世界戦ではおなじみの選手です。
38戦30勝12KO8敗、33歳。誰もがこれが最後の世界戦だと思っていたでしょうね。
最近は無尽蔵のスタミナ以前に、序盤の動きの悪さが目立ち、パッとしない試合が続いています。
切れの悪い加納
加納はおそらく調整失敗したのでしょう。それとも世界戦の重圧でしょうか。
とにかく、動きが悪く、まともに加納らしいボクシングをしたのは2ラウンドまででした。
序盤は予想通り、スピードのある加納の左が決まりペースを握った感じでしたが、パンチのキレがいつもほど感じられません。
高山はすぐに加納の不調に気が付いたでしょうね。
前哨戦での加納の動きとは別人のような、重い動きでした。
私は最初2ラウンドはそれでも加納の左クリーンヒットを評価して、加納のラウンドとしました。
3ラウンドからは高山のペース
もう3ラウンドには加納が疲れているように見えました。
バッティングでいつものように高山がカットしました。加納にとっては唯一のチャンス到来です。
しかし、この回あたりから高山が明らかにペースを握ったように見えました。
加納の攻めが雑になり、高山の右フックをまともにもらうシーンが増えていきます。
こんな早い回からスタミナが切れて動きが緩慢になった加納は初めて見ました。
世界戦の重圧もあったでしょうが、こんなに早くガス欠になっては、無尽蔵のスタミナを持つ高山には勝てません。
そしてあっさりストップ
2回目のドクターチェックで6ラウンドにあっさりストップとなりました。
高山はいつものように血だらけ。負傷判定です。
まあこれ以上やっても、ガス欠の加納が挽回することは難しかったでしょう。
採点は3-0(59-56、58-56、59-55)。意外と一方的でした。
高山の初防衛戦はおそらくテレに放映されないでしょうね。華がないですから。
私は海外での防衛戦をお勧めします。
それと、何度も書いていますが、これは私の偏見の塊みたいな意見ですので、決して正しいとは思っていませんよ。
皆さん、それぞれの考え方があるのは十分承知しています!
さて、加納の将来性は?
高山程度のボクサーに翻弄されているようでは、当面は、期待できませんね。
ライトフライ級ではフィジカル面で不安があります。
やっぱり、ボクシングはパンチ力があるか、圧倒的なスピードがあるか、ロマチェンコのようなテクニックがないと世界は難しいですが、加納はまだ18歳。
足りないのはキャリアでしょう。
このクラスではそれなりの実力を有しています。5年以内には世界を獲ると思いますよ。
焦るな加納!海斗が待っているぞ!