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田中恒成VSレネ・パティラノ(フィリピン)
フライ級(50キロ契約)10回戦(フライ級のリミットは50.8キロ)
(出典:TBSチャンネル2)
田中恒成は6戦6勝3KO、20歳。WBO2位。
レネ・パティラノは18戦15勝7KO1敗2分け、24歳。IBF10位にランクされており、今までダウン経験なしのしぶといタフファイターです。
相変わらずディフェンスが雑
リング上で対峙すると田中が一回り大きく見えます。
初回のジャブの差し合いでは、まだ距離をつかんでいない田中が、結構パティラノの軽い左を無造作に受けるシーンが気になりましたね。
(パティラノの右アッパー)
しかし、2ラウンドに入るとスピードに勝る田中のジャブが的確にヒットし出します。
(スピードは田中が圧倒)
3ラウンド早々、ペースを取り戻そうとパティラノが強引に攻めてきましたが、田中は冷静に対処し、左ボディブローを効果的にヒット。4ラウンドには左アッパーでパティラノの動きが止まりました。
しかし、パティラノはしぶといですね。5回にはかなり強烈なボディが決まっていましたが、田中の打ち終わりを狙い反撃してきます。
6ラウンドキラーと呼んで
パワーもスピードも上回り、完全にペースを握りながらも、なかなかダウンを奪えない田中でしたが、6ラウンドに勝負に出ました。
左ジャブから右ストレートを顔面に打ち込み、強烈な左ボディの連打でようやくパティラノの心を折りました。
(ボディから顔面への連打でようやく心が折れました)
体の柔らかいパティラノには、顔面へのパンチではなかなかダメージを与えることが出来ませんでしたね。
それと田中のガードが低い気がします。
しかし、倒しに行って10カウントを聞かせたのは、大したものだと思いますし、ボディブローはうまいですね。ボディの打ち合いではパティラノを圧倒してました。
(ほとんど打たれた跡がない試合後の田中。インタビューで「6ラウンドキラーと呼んでください!」)
(目の上の傷はおそらくバッティングによるものだと思います)
試合後、田口良一にラブコールを送っていましたが、WBAが挑戦者に宮崎亮を指名しましたので、残念ながら対戦は実現しません。
私は木村悠に勝ったWBCのカニガン・ロペスをお勧めします。田中ならボディで倒せると思います。
ただ、田中は軽いパンチを無造作にもらう癖がありますので、「当て逃げ」みたいなせこいボクシングをされるとすこし厄介かもしれません。