辰吉寿以輝(大阪帝拳)VSノルディー・マナカネ(インドネシア)
S・バンタム級10回戦(2018年7月27日)
(出典:日テレG+)
辰吉は、8戦全勝5KO、21歳。これが初の10回戦です。
マナカネは、59戦32勝18KO25敗2分け、インドネシアフェザー級チャンピオン。
マナカネはなんと、2012年4月に亀田興毅さんの世界タイトルに挑戦して、判定負けしてます。6年以上前のことです。
ついでに言いますと、翌年には、亀田和毅にKOで敗れています。
しかしこいつは、「わしボク」的には、インドネシアチャンピオンとは名ばかりの、ロートルボクサーとしか思えません。一体何歳なんでしょうね。
辰吉は相手を慎重に選んでますね。
1R)
辰吉はしっかり左ジャブを突いています。時折、左ボディが効果的にヒットします。
相手は1階級上のフェザー級ですが、辰吉の方が一回り大きく見えますね。
今日の辰吉は力がみなく、リラックスしてパンチを放っています。
2R)
マナカネが出てきました。辰吉は左ジャブでこれをさばきます。
辰吉の左右のボディがヒット。少し効いた感じです。
辰吉がプレッシャーをかけて、左ボディをヒットします。マナカネがトランクスを下げる仕草をするのは、結構効いているのでしょうか。
辰吉の右のボディストレートも、結構当たるようになってきました。
左フックを上に返したのは、今までにない、うまいコンビネーションですね。
(この日のベスト。左ボディから左フックを上にかえす)
3R)
マナカネは大きな右を振ってきますが、さすがに辰吉には、これは見えています。
マナカネが、大振りの左右のフックで反撃してきます。
やや押され気味になり、辰吉が少し後手にまわります。
4R)
辰吉は左ジャブを突いて、サークリング。この回は左ジャブがよく出ています。
終盤はロープに詰めてボディ攻撃。
しかし、マナカネもロープ際で大きなパンチを振って反撃してきます。
5R)
少し攻めあぐねている感じがしますね。
この回は少し離れて戦います。
そして、ロープに詰めて執拗にボディブローを放ちますが、なかなかクリーンヒットが決められません。
終盤、辰吉がロープに詰めて攻勢をかけます。
そしてマナカネの左右のパンチをかわし、右ストレートで相手の身体を起こし、左ボディをマナカネのわき腹にねじりこみダウンを奪います。
(狙いすました左ぼデイブロー。これは立てない)
これはかなり強烈にヒットしたので、立てないでしょう。タイミングも良かったですね。
レフリーがカウントアウトしました。
辰吉が、初の10回戦をKO勝利で飾りました。
左右の大振りのフック意外に、特に何も武器のない相手でしたので、この勝利は当然と言えるでしょうね。
目の覚めるようなテクニックはないものの、安定感は出てきましたね。ディフェンスもしっかりして感じです。
終始、ペースを握っていた辰吉の完勝ですが、いつまでもこんな相手と対戦しているのは、どうかと思います。
そろそろ、日本ランカーと対戦してほしいですね。
松本亮とか丸田陽七太はどうですか。