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中谷潤人(M,T)VS小坂駿(真正)
日本フライ級挑戦者決定戦(2018年10月6日)
(出典:日テレG+)
中谷は、16戦全勝12KO、20歳の長身サウスポー。日本フライ級1位。
2016年度の全日本フライ級新人王です。WBO13位、IBFでも14位にランクしています。
小坂は19戦15勝4kO4敗。23歳。日本フライ級2位。
2014年度の西日本フライ級新人王です。
今年5月に、OPBF東洋太平洋フライ級タイトルに挑戦し、ジェイアール・ラクィネルに7RKO負け。
今日が、再起戦となります。
距離は中谷、スピードは小坂
サウスポーの中谷が右ジャブを突いて、長い距離で戦いますが、動きの速い小坂は、なかなかクリーンヒットを許しません。
しかし、小坂も長い距離をつぶせず、中谷の攻勢をかわすので精一杯です。
中谷はジャブを突いて右ボディストレートを放ちますが、小坂のディフェンスに阻まれ、思う様にパンチを当てるが出来ていません。
中谷が距離を詰めて強引な攻め
試合は完全に中谷のペースですが、今日の中谷は、パンチにスピードとキレがないような気がしますね。
5ラウンドあたりから、中谷の方から距離を詰め、強引にパンチを放っていきます。
小坂も時折カウンターをヒットさせますが、手数が少なく、完全に中谷に押されています。
中谷はさらに距離を詰め、接近戦で強引に連打を浴びせます。手数では完全に中谷が上回っています。
そして、7ラウンド。
中谷が接近戦で連打を放ち、右ボディブローから左ストレートで小坂からダウンを奪います。
(右のボディブローが効いている感じです) (写真右上にジョー小泉さんがいますね。元気そうで何よりです)
ややバランスを崩してダウンしたような感じでしたから、それほどダメージはなさそうです。
カウント8で立ってきた小坂に、中谷が襲い掛かりますが、今一つ的確なパンチをヒットできず、ラウンド終盤はやや打ち疲れ。仕留めることが出来ませんでした。
最終ラウンドも、両者頭をつけて打ち合います。中谷が完全に押していますが、小坂も最後まで粘ります。
判定は3-0(79-72、80-71、80-71)の大差で中谷の勝利。
中谷は、日本王者の黒田雅之への挑戦権を獲得しました。しかし、この日の出来では、黒田の老獪なボクシングにかなり苦戦しそうな気がします。
リングサイドで、ジョー小泉さんを見つけて、「わしボク」にとってはこの日の一番の収穫でした。