目次
井岡一翔(SANKYO)VSマックウィリアムズ・アローヨ(プエルトリコ)
S・フライ級10回戦(日本時間 2018年9月9日)IN ロサンゼルス
昨年末に突然表明しました井岡が、これまたいきなり現役復帰を発表しましたね。
しかも1階級上げて、アメリカで9月8日に行われる「Super fly3」に参戦するという大胆なカムバックです。
対戦相手は、マックウィリアムズ・アローヨ。かなりの強敵です。決して「タイの観光ボクサー」ではありませんよ。
井岡は、23戦22勝13KO1敗、29歳。カムバック宣言と同時に、WBA2位にいきなりランクインしました。
アローヨは20戦17勝14KO3敗、32歳。WBC2位、WBO2位。
2018年2月にカルロス・クアドラスに判定勝ちして、WBCのシルバータイトルを獲得しています。
ちなみにクアドラスはこの後、ドーピング検査を拒否し、薬物とアルコール中毒でリハビリ施設に入所したらしいですね。世界ランクからも姿を消しています。
戦力比較
アローヨは2016年に、ローマン・ゴンザレスとも対戦しています。
大差の判定負けとなっていますが、「わしボク」の感想は、アローヨはパワーがあってガードが固く、難攻不落の強敵という印象です。
ロマゴンVSアローヨ ↓
共通の対戦相手がいますね。
井岡に唯一の黒星をつけたアムナット・ルエンロン。2014年5月にIBF世界フライ級王者だったルエンロンに挑戦し、老獪なテクニックに手を焼き、全く力を出せずに判定負けを喫しています。2-1の判定でしたが、完敗といえる内容でしたね。
アローヨも2014年9月に対戦し、同じ2-1の判定でしたが、いずれもわずか1ポイント差の惜敗でした。しかも、敵地タイでの試合でした。アメリカでやっていたら勝っていたかもしれません。
まあ、4年も前の話ですから、ここから両者の戦力を比較するのはやや強引ですが、少なくともこの時点ではアローヨの方がすべての面で上回っていたと言えるかもしれません。
一応体格比較をしてみると
井岡 165㎝ 168㎝
アローヨ 163㎝ 163㎝
体格面では井岡の方がやや上回っていますが、フィジカルの強さはアローヨに軍配が上がります。
1年半のブランクがあって、いきなり1階級上のS・フライ級で対戦する井岡に対して、今年の2月にすでにS・フライ級でクアドラスに勝っているアローヨ。
井岡がどのぐらいS・フライ級の体を作ってくるか、ですが、やや線の細い感じの井岡に、いきなりS・フライ級はかなり厳し感じがします。
強引に戦闘能力比較してみると
(井岡がフライ級時代の戦力を維持していると考えて)
井岡 アローヨ
パンチ力 10 10
スピード 10 9
テクニック(オフェンス) 10 9
テクニック(ディフェンス) 9 10
スタミナ 10 9
パワー 8 10
打たれ強さ 9 10
総合 66 67
勝敗予想
アローヨはおそらく万全に仕上げてくるでしょうね。
問題は、井岡がどこまで仕上げてくるかに、勝敗のすべてがかかっているような気がします。
それにして、井岡にプラスの要素がほとんどないだけに苦しいですね。
1か月半ぶりの実践、初めてのS・フライ級、いきなりアメリカでカムバック…
いずれにしても判定決着になるのは、大方のメディアの共通した予想ですが、「わしボク」としては、井岡に勝ち目はほとんどないと断言します。
(でも、最近、日本選手が海外で活躍していますからね~)