ローマン・ゴンザレス(ニカラグア)VSマクウイリアムス・アローヨ(プエルトリコ)
WBC世界フライ級タイトルマッチ(2016年4月23日、日本時間4月24日)
アメリカ、イングルウッドで行われました。
16勝14KO2敗、WBC10位のアローヨ。
44勝38勝無敗のゴンザレス。10連続KO勝利中です。
早い回でのKOが予想されますが…
(試合経過)
(1R)
実に落ち着いているロマゴンに対し、アローヨは緊張を隠せません。
がっちりした構えのアローヨが大きく見えます。プレッシャーをかけて前に出ます。アローヨもパワーありそうね。
ロマゴンは様子見です。
(2R)
アローヨの左がいいですね。ボディブローがうまい。
この回は、ロマゴンが前に出てプレッシャーをかけ、手数も増えてきました。
ロマゴン、強く打ち出す。アローヨも負けずに打ち返します。
(3R)
ロマゴン前に出て、ボディから上へのいつもの攻撃を展開します。そして徐々に回転力上げますが、アローヨも負けていません。フィジカル面での強さを感じます。
終盤のロマゴンの攻勢でアローヨが少しひるみます。
(4R)
この回もロマゴン前に出ますが、あまりピンポイントにパンチがヒットしません。アローヨはガードが堅いですね。しかし、だんだん、少し押され気味にはなってきています。
アローヨのリングシューズの底がはがれるトラブル!珍しいです。初めて見ました。
(5R)
この回もロマゴンが前に出てプレッシャーをかけます。しかしボディは決まるものの、アローヨは上にはなかなかクリーンヒットを許しません。
アローヨなかなか手強いですね。
アローヨはうち終わりを狙い打ち返します。気のせいかマゴンのパンチにいつものパワーが感じられません。
(6R)
ロマゴンがパンチに力を込めてきました。コンビネーションの連打がすごいですね。
でも、アローヨも下がりながらパンチを返します。なかなかしぶとい。まだダメージのあるパンチはもらっていません。
(7R)
アローヨは結構ガード堅いですね。ロマゴン、前に出て連打しますが、今日は決め手に欠く感じがします。
2ラウンドあたりから展開はずっと変わりませんが、ロマゴン、少し攻撃が雑。
(8R)
この回もロマゴンが攻勢をかけるがアローヨも冷静に対応。ロマゴンの様子がなんだかおかしい。いつもの強さが顔に感じられません。
(9R)
ロマゴン、少しテンポアップ。でもアローヨも打ち返します。なぜかロマゴンのパンチが通用しない!
(10R)
ロマゴンがさらにテンポアップ。そしてようやく、残り1分あたりでアローヨも少し苦境に陥りました。
ロマゴン、いいパンチをヒットしているのに決定的なダメージを与えられません。
(11R)
これだけ苦労するロマゴンは初めて見ました。
なりふり構わず激しく追いつめるロマゴン。完全に倒しに来ているが、アローヨはしぶといですね。ダメージはあまり感じられません。
「これは倒せないな。」
とにかくロマゴンのパンチが軽いです。何か故障か?
(12R)
最後の力を絞るロマゴンですが、アローヨは倒れません。
ラウンド半ばにようやくボディが効いてきたアローヨですが、ロマゴンもガス欠気味。攻めきれません。今日のロマゴンはやはりパンチが軽いですよ。
3-0(119ー109、119-109、120-108)大差の判定でロマゴンが防衛に成功しましたが、今後に不安を残す試合ぶりでした。
私にはここまでの差は感じられませんでした。「ひょっとしたら負けるかも」と思ったぐらいです。