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ローマン・マルチネス(プエルトリコ)VSワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)
WBO世界Sフェザー級タイトルマッチ(2016年6月11日)
(出典:WOWOW)
チャンピオンのマルチネスは、あのオルランド・サリドに勝ってタイトルを手に入れています(1勝1分け)。
34戦29勝17KO2敗3分け、33歳。
浜田さん曰く「やや体が硬い」。
前回はサリドとのダイレクトリマッチで引き分け、なんとか防衛しました。
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ワシル・ロマチェンコは6戦5勝3KO1敗。唯一の1敗はサリドに判定負けしたものです。プロデビュー2戦目で世界タイトル(世界最速)を狙いましたが、サリドの乱戦に巻き込まれ失敗しています。
ちなみにアマチュアでの戦績は396勝1敗です。2戦目で世界を狙ったのも頷ける、アマチュア界のスーパースターでした。
ロマチェンコの有利は動きませんが、問題はその勝ち方ですね。
スピードが違いすぎる
ロマチェンコが前にでてプレッシャーをかけ、マルチネスが下がるという展開でスタートしました。
2ラウンドにはもうロマチェンコが距離を支配していました。
そして、パンチのスピードはもちろんのこと、体の動き、足の動きのスピードが全く違い、マルチネスは全くついていけません。
(素早くマルチネスの後ろに回り、マルチネスがまだ追いついていないところへ、狙いすましように右フックを打ち込みます)
いきなりの左ストレートが何度もヒット
4ラウンドはロマチェンコのワンマンショーでした。右ジャブはもちろんですが、いきなり放つ左ストレートが面白いようにヒットします。
(この左ストレートにはマルチネスは全く反応できていません)
じり貧のマルチネスが5ラウンドに勝負に出ました。
前に出てパンチを放つのですが、ロマチェンコには全くかすりもせず、逆にその隙をついて右アッパーから破壊力満点の右の返しで、マルチネスは失神するようにダウン!
(狙いすまいように右アッパーを放ち、会心の右のフックでマルチネスが失神)
(上のアングルから)
もうロマチェンコをPFP(パウンド・フォー・パウンド)1位にしてもいいぐらい、完璧でとにかく強い勝ち方でした。
見ていて気持ちがいいボクシングですね。ほれぼれします。
もし、内山高志が再起するのでしたら、ジェスリル・コラレスみたいな中途半端相手より、ロマチェンコと対戦してほしいと思います。
別に世界戦でなくても、ノンタイトルで十分です。