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◆ジョニゴンついに王座転落!
日本のボクシングファンならジョニー・ゴンザレスを知らない人はいないでしょう。
2009年には、メキシコであの西岡利晃さんに挑戦、そして、2011年、今度は日本で長谷川穂積さんに挑戦しました。日本人にはなじみの深いボクサーです。
◆常に負けるときはKO
ジョニゴンはこの時まで8敗しているのですが、デビュー2連敗こそ判定でしたが、その後の負けはおそらくほとんどKO負けです。
ジョニゴンの最大の魅力は、勝っても負けてもKOというところですね。ハードパンチャーですが打たれ脆い、まるで日本の天才ボクサー辰吉さんみたいです。
もちろん、メキシコでも人気抜群のボクサーです。
私は、ジョニゴンの全盛期はバンタム級時代、2004年から2005年、つまり今から10年ぐらい前だと思っています。
このころはめちゃくちゃ強かったですね。それが2006年のバスケス戦の死闘を境に、打たれ脆さを露呈し始めました。
残念ながら、2009年に、WBC世界Sバンタム級チャンピオン、西岡さんにKOされたころはもう全盛期のジョニゴンではありませんでした。とはいえ、初回には西岡さんがダウンを喫しています。このころでもハードパンチは十分健在でした。
◆まさか長谷川が負けるとは
私は、2011年、すでに峠をこしたジョニゴンにまさか長谷川が負けるとは思いませんでした。スピードはないが予想以上に伸びてくるパンチ。そして、まだまだ十分破壊力抜群のパンチ。長谷川はこれを読み違えたのでしょう。
このタイトルは4回防衛しましたが、ダニエル・ポンセ・レオンにKO負けして失っています。(2012年)
ふつうはこれでボクサー生命終わりでしょう。
でも、さらに驚いたのは、ポンセ・レオンにタイトルを奪われたのち、翌年2013年に絶頂期のアブネル・マレスにまさかの1ラウンドKOで、またもやWBC世界フェザー級タイトルを獲得したことです。
◆負けるのは時間の問題でした
マレスに勝ったのは、おそらくマレスの油断だったと思います。再戦すれば負けるでしょう。このころのスピードは長谷川と対戦したころよりさらに落ちていました。
長谷川も再戦すれば勝てたかもしれません。
もはや負けるのは時間の問題でした。でも2014年はしぶとく2度防衛しています。
すごいですね~。
そして、2015年3月28日、WBC7位のゲーリー・ラッセル・ジュニアを挑戦者に迎えました。
ラッセルは、2014年3月に、ワシル・ロマチェンコに王座決定戦で判定負けしています。判定は2-0のマジョリティデシジョン(一人のジャッジが引き分け)でしたが、私が見た限り、完敗でした。
ロマチェンコからラッセルの実力を測定するのはかわいそうな気がしますが、それほど怖いボクサーには見えませんでしたし、パンチもあるように思えませんでした。あくまでもロマチェンコとの比較になりますけどね。
敗戦はこの1敗だけです。これが2度目の世界戦です。
しかし、もう往年の力をほとんど残していないジョニゴンには強敵でした。
3回1度、4回に2度ダウンを奪われ、いいところなくKO負け。ついに王座転落です。
もう、さすがに復活はないでしょう。