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木村翔(青木)VS五十嵐俊幸(帝拳)
WBO世界フライ級タイトルマッチ(2017年12月31日)
中国のスーパースター、ゾウシミンにTKOで勝って、日本のボクシングファンをあっと驚かせ、一躍中国で有名人になった木村の初防衛戦が決まりました。
相手はWBO1位で元WBCフライ級王者の五十嵐俊幸。
木村は18戦15勝8KO1敗2分け、29歳。
五十嵐は28戦23勝12KO2敗3分け、33歳のサウスポー。
展開予想
私はYouTubeでしか木村の試合を見てませんので、今一つ木村の実力が分かっていません。
KO率は50%を切っていますが、最近の10試合では10勝8KOと、急にKOが多くなっています。ただ、名のある相手との対戦は皆無で、恐らくゾウシミンも完全に木村をなめていたと思います。
万全の状態でリングに上がったとは思えません。
倒された11ラウンドは明らかに動きがおかしく、完全に失速したように見えました。
木村のパンチで倒れたというより、ゾウシミンが自滅したような感じでした。
したがって、この勝利がフロックかどうか、真価を問われる一戦であることは間違いまりません。
一方の五十嵐は、2013年4月に八重樫東に判定で敗れWBCのタイトルを失って、4年半。
再起戦のオマール・ソトにはKO勝ちしていますが、その後の4戦は3勝1分けでかろうじて負けはありませんが、いずれも不甲斐ない試合です。しかも引き分けを含む3試合が負傷判定と、とにかくカットが多いのが気になります。
私にはとても世界1位の実力があるとは思えません。おそらくピークは4~5年前で、その後は完全に下り坂だと思います。
木村にとってはラッキーな相手だと思います。
スピードが売り物の五十嵐ですが、最近の試合を見ていると、その自慢のスピードも今一つで、手数も少なく、相手を圧倒するシーンはほとんどありません。
木村にとって唯一の問題点は、五十嵐がサウスポーだということぐらいでしょう。
しかし、プレッシャーをかけ、思い切って接近すれば、サウスポーも関係計なくなるでしょう。
初回から積極的に仕掛けて先手を獲れば、判定で初防衛に成功する可能性が高いと思います。
この試合は田口良一VSミラン・メリンドのセミファイナルで行われます。
ところで、テレビ放映は、テレビ東京ではなく、TBSテレビで生中継されるようですね。