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新島聖人(帝拳) 4RTKO 城後響(井岡)
バンタム級
(出典:日テレG+)
新島は6戦5勝4KO1敗、20歳。
城後は4戦全勝3KO、23歳。
ともに右構えのオーソドックススタイルです。
テクニックは城後が上ですが、新島はパワーがありますね。
2ラウンドに新島が右を引っ掛けるようにして、ダウンを奪いました。
城後にダメージはなく、この後の反撃で激しい打ち合いになりました。
しかし、ダメージが残ったのは新島の方で、コーナーに戻る時にヘロヘロでした。
(右を引っ掛けるようにして倒しました。新島のパワーが奪ったダウンですね)
しかし、4ラウンドに新島のパンチ力が、城後のテクニックを粉砕しました。
ロープに詰めて放った新島の右ストレートで、城後がダウン。これは効きましたね。
何とか立ってきた城後に、新島が襲い掛かり、棒立ちになったところで、レフリーが割って入りました。
新島のパワーとパンチ力は魅力ですね。若干打たれ弱いのが気になります。力みすぎて、体が硬くなっているのでしょう。
将来性はひょっとしたら、負けた城後の方があるかもしれませんね。
小田翔夢(琉球) 4RTKO 石井龍輝(船橋ドラゴン)
ライト級
小田は4戦全勝4KO、18歳の高校生ボクサーです。
石井は5戦4勝3KO1敗、19歳のサウスポー。
序盤は若干力みが見られる小田が、フットワークの良い石井にさばかれていました。
しかし、3ラウンドあたりから硬さのとれてきた小田の動きが良くなり、石井は押され気味になります。
石井のパンチで、小田のマウスピースが飛び、ストップがかかると思った石井が気を抜いたすきに、小田が攻め込み、ダウンを奪いました。
海外ではマウスピースが外れたら、すぐにレフリーがストップしますが、日本では試合の流れが止まるまでは、そのまま続行されます。
(石井が小田のマウスピースが飛んだのをアピール)
(ダウンしても何かアピールする石井)
そして、4ラウンド。小田の会心の右アッパーが石井の顎ととらえ、立ってきましたが、レフリーがストップしました。
ボディブローに見えましたが、顎をとらえていたんですね。
(確かに右アッパーが石井の顎をとらえています)
石井の不注意が悔やまれますね。レフリーがストップするまでは、絶対に気を抜いてはいけません。
吉開右京(島袋) 3RTKO 大野俊人(石川ジム立川)
Sライト級
これは私が2番目に、楽しみにしていたカードです。
吉開は4戦全勝3KO、19歳。西軍代表決定戦では嶋川雄哉のパワーにてこずり、KOを逃しましたが、パンチのキレはピカ1です。
大野は5戦全勝5KOのパーフェクトレコード。20歳のまさにハードパンチャーです。
パワーで勝る大野がプレッシャーをかけ、吉開が速い動きでこれをさばきます。
しかし、動きもパンチのスピードも吉開がかなり上ですね。
(大野がヒットしたのこ右フックだけでしたが、吉開は結構効いたようです)
2ラウンドはもう吉開が手数で圧倒。
不用意に石井の左フックをもらう場面もありましたが、追撃を許さず、すぐに反撃しロープに詰めて連打を浴びせました。
そして、3ラウンド。会心の左フックが大野の顎をとらえ、大野は完全に失神。担架が持ち運ばれたほどのダメージでした。
(この左フックは豪快でしたね)
前にも書きましたが、吉開はライト級に落としても十分やれる気がします。
このクラスは日本の選手層が薄いので、すぐに日本チャンピオンになれるでしょうね。